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菊池フィーバーでドラフト逆指名が復活!?

 菊池雄星(18=埼玉西武ライオンズ)の人気ぶりが、ドラフト会議を“改悪”させてしまうかもしれない。
 「今オフ、野球ニュースのないときは『今日の菊池は何をしているか!?』を探り、それで凌ぐつもりです。球団は二軍キャンプでじっくり育てるつもりらしいが、マスコミは一軍キャンプよりも多い『菊池番』を編成することになりそう」(TV局員の1人)
 ペナントレース前、有望新人に注目が集まるのは仕方ないとしても、「菊池がメジャーに行かないで良かった」の声も聞こえてきた。それも、西武以外の他球団から…。

 平成22年、プロ野球12球団はドラフト規約の改定を話し合う。
 現行の『ウエバー制』は同19年3月発覚の『裏金事件』により、自由枠(事実上の逆指名制)をなくすことにした。存続を訴える球団もあったが、同年のドラフト会議が約半年後に迫っていたため、「3年後にもう1度改める」ことで、とりあえずは折衷できたのだが、ここに至るまでの間、新たな問題も加わった。『対メジャー』である。

 メジャー志望の強いアマチュア選手が増えてきたのは、説明するまでもないだろう。昨年は『即戦力右腕』の呼び声も高かった田澤純一投手(23=元新日本石油ENEOS)をレッドソックスに奪われ、実は菊池も、ギリギリの段階まで「ドジャース行き」を真剣に考えていた。『金の卵』を水際で引き止めた直後なだけに、ドラフト改定の焦点が、単に「ウエバー制を維持するか否か」では済まなくなった。12球団は、人材流出に効果的な名案を検討しなければならない。

 「プロ野球を経由せずにメジャー挑戦したアマチュア選手は帰国後、国内リーグ入りするまで、高卒は3年、大学・社会人は2年のハンディを設けていますが、そんなルールは“ザル”ですよ。だって、ドラフト指名を受けて、交渉決裂後に米挑戦したら、ハンディの対象になりませんから」(連盟関係者)

 名案の浮かばない12球団は「米流失するより、ライバル球団に奪われた方がマシ」と考えている。そうなると、「好きな球団に行かせてやれ」の発想で逆指名制が復活し、資金力豊富な一部の球団に有望選手が集中することになるかもしれない。
 菊池の注目度が高まるほど、ドラフトの規約は“悪い方向”に転がってしまうのである。

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