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戦極 藤田が判定に激怒 戦極を批判

 「戦極〜第九陣〜」が2日、さいたまスーパーアリーナで行われた。1年2カ月ぶりのリングで判定負けを喫した藤田和之が、同マットおよびジャッジを糾弾。最悪の場合このさき戦線離脱も否定できない事態となり、北京五輪柔道金メダリスト石井慧のプロデビューで注目が集まるヘビー級戦線に不穏な影を落とすことになった。

 6月に戦極とのプロ契約こそ交わしたものの、いまだデビュー戦が決まらない石井のおかげで、現在同ヘビー級戦線は注目を集めている。
 その石井が登場したのは休憩明け。五輪柔道メダリスト吉田秀彦、泉浩、瀧本誠からなる戦極「柔道トップチーム(JTT)」の一員としてリングに上がり「初戦の相手でこの中に闘いたい人がいる。それは泉先輩…。ではありません!」とあいさつした。
 この中にいるとすればライトヘビー級の泉やウエルター級の瀧本ではなく、同じヘビー級の吉田なのはいわずもがなのこと。同団体の國保尊弘代表によれば「相手は日本人と外国人の2、3人の中から選ぶことになるでしょう。時期は早ければ11月(7日の東京・両国国技館)、もしくは来年のニューイヤー」とのこと。現時点でデビュー戦の相手候補としてJTTの吉田、かつて石井自身が対戦を熱望した藤田、さらには戦極契約前から対戦したいとしていたジョシュ・バーネットら3選手が有力だ。
 しかし、その一方でこの日はそんな石井のデビューにも影響を与えかねない事態が発生した。「戦極〜第三陣〜」のトラビス・ビューにTKO負けして以来1年2カ月ぶりに登場した藤田だ。“エメリヤー・エンコヒョードルを倒した男”ブラゴイ・アレクサンドル・イワノフと激突。序盤戦に両拳を骨折した相手を圧倒し続けるも、1Rに左右のワンツーパンチでダウンを許したのが響いてしまい、最後は判定にもつれて1-2で復帰戦を落とした。

 この判定結果をめぐり藤田が怒りを爆発させたのだ。試合後「納得できない。明確にしてもらいたいね」とブチ切れ「1Rでダウンしたから、後は印象が悪いと思って攻めた。でもいくら攻めてても、人の感情が入ってくるからしょうがない」と糾弾。
 さらには呆れ顔で「終わったんで結果は結果。どうしようもねぇっちゃぁどうしようもない。人が決めることだから。コレが戦極なんじゃない」と切り捨てたのだ。
 もう戦極には出ないとばかりに捨てゼリフを吐いた藤田に、陣営関係者も「判定には納得してない。グラウンドコントロールしてたのは藤田。この判定は不可解」とおかんむりだ。藤田が判定に噛み付くのは珍しい。それだけに、最悪の場合このまま戦極を離脱することも考えられる。
 藤田離脱となれば、吉田と藤田の日本人の大物二枚看板でやってきた戦極ヘビー級戦線にとって、大きな痛手。貴重なヘビーの駒を失うハメになるばかりか、石井のデビュー戦だって必然的に今秋以降の吉田戦が濃厚となってくる。
 あくまで國保代表は藤田について「負けはしましたが、存分にファンを楽しませてくれた。もう一度上がって藤田魂を見せてほしい」としているが、今後「戦極の乱」ならぬ「藤田の乱」がいつ起こってもおかしくない。

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