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三吉彩花、瀬戸康史と夫婦役でおのろけ「ひとつも悪いところがない」

 俳優の瀬戸康史が20日、都内で行われた主演時代劇ドラマ「幕末グルメ ブシメシ!」(NHK)の試写会に共演の三吉彩花、田中圭、草刈正雄とともに出席した。瀬戸と三吉は本作で夫婦役。現場での瀬戸の印象を聞かれると、三吉は「瀬戸さんの悪いところを探そうってやっていたんですけど、全くなくて。『この人何者?』なんていうくらい現場を温かく包んでくださっています。ひとつも悪いところがない」と瀬戸の人柄を絶賛した。

 参勤交代で江戸にやってきたマイペースで気の弱い高野藩の武士の酒田伴四郎(瀬戸)が故郷の妻・すず(三吉)から渡された指南書を見て作った料理で人々の心のを和ませていく様を描いた本作。NHK連続ドラマ初主演の瀬戸は「お話をいただいた時は素直に嬉しかった。現場で皆さんとお芝居をしてみると本当に楽しくて。草刈さんがいろんなことを仕掛けてくださって本番中でも笑いそうになったり…」と嬉しそうな表情。

 主人公が妻の指南書をもとに作る料理も見所のひとつだが、NHK・Eテレで放送の「グレーテルのかまど」でナビゲーターを務め、スイーツ作りに挑戦するなどしてきた瀬戸は実は料理が得意。本作では妻の指南書がなければ料理ができない夫を演じるのに逆に苦労しているといい、撮影中、スタッフから「手さばきが良すぎます。伴四郎はもっと雑なほうがいいんじゃない」と声をかけられることもしばしばあると述懐。妻役の三吉も「瀬戸さんが料理をしてご自身で『俺できちゃうんだよな〜』とか自分で言っているんです」と瀬戸の困った様子を紹介して会場を笑わせた。

 瀬戸は「何が面白いって、道具が一番面白いんです。包丁ひとつ取っても今の包丁とは違っていて勝手が変わるんです。でも、道具がないなりにいろいろ工夫してやるのは楽しいなって思いました」とにっこり。「今回、僕の役は単身赴任のサラリーマンみたいな感じ。同じような境遇のお父さん方にぜひ見ていただきたい」とドラマをアピールした。

 また、ドラマの中で瀬戸と絶妙な掛け合いを見せる高野藩藩主役の草刈も「台本を読んでこれは面白そうだと引き受けさせてもらいました。今楽しんでおります」と笑顔。「時代劇で30分というのは非常に面白いなと思いました。食べ物が毎回楽しい。ドキドキしますね」と楽しそうに話していた。

 本ドラマは、NHK BSプレミアムで2017年1月10日午後11時15分より放送される。

(取材・文:名鹿祥史)

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