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極秘キャッチ 阪神・金本・城島を引退に追いやる虎の巻(2)

 一方の金本だが、今季は右肩を故障する以前の筋力が戻りつつあるとも伝えられている。本人もその気になっているのだろう。練習中の表情は明るい。しかし、巨人とのオープン戦(19日)は最悪だった。4番・DHでスタメン出場したが、好機で打席がまわってきても凡退。それも、2回もだ。
 「6回二死一、二塁の場面で三振。目を覆いたくなったのは8回でした。調整期間ですから、結果は二の次としても、育成枠の新人投手に抑え込まれたんです。自嘲気味に笑ってはいましたが」(前出・同)

 ここに興味深いデータがある。昨季、阪神は3点以上のビハインド・ゲームをひっくり返したことが一度もない。また、交流戦において、打線の核となる『DH』。昨年は5人がその座を託されたものの、計42打数4安打。打率にして0割9分5厘だ。一昨年こそ、金本が全12試合でDHを務め、リーグトップの3割4分8厘をマークしたが、昨季は『8試合1割3分3厘』。守備につかないDHでも打てないとなると、スタメン落ちはもちろん、好機での代打登場も怪しくなる。

 一方、和田監督はバントゲームの意義について、11日の囲み会見でこうも語っていた。
 「『いつか打ってくれるだろう』ではなく、打たなくても点の取り方はある」

 新生阪神は今期、FAによる外部補強を凍結した。昨秋のキャンプ後、和田監督は現有戦力でも「勝てる!」と主張したからだが、それは既存のレギュラーの試合出場を保障したものではない。「いつか打ってくれるだろう」という長打が出る低い確率に賭けるより、積極的な走塁や犠打を絡め、1点をコツコツと積み上げていく。その戦う態勢に付いていけないものは、「容赦なく切る」という不退転の決意が秘められていたのだ。新人の伊藤隼太、中谷将大らが激しい外野のレギュラー争いを繰り広げているのは、金本が“構想外”となった影響だ。
 「今季の阪神は例年以上に『打倒巨人』『勝つ』という意識が強くなっています。キャンプ初日から敏腕スコアラーを巨人キャンプに派遣し、杉内俊哉のデータ収集・解析に奔走していました。実は、阪神打線は杉内が大の苦手なんです。日本シリーズを含め、7勝1敗。一時期、杉内獲得の方向だったのは、左投手を補強するだけではなく、苦手投手をなくすためでもあったんです」(球界関係者)

 和田監督は苦手の杉内を叩き、チームを勢いづけるためには手段を選ばない。
 「キャンプでは投手陣の打撃練習も必須事項となりました。阪神投手陣の打率は昨季1割を切りました。打線がアテにならないなら、『自分たちで打つ』という姿勢です」(同)

 全力疾走しない金本、城島は阪神のV構想には入っていないようだ。

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