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『マルモのおきて』主題歌「マル・マル・モリ・モリ!」はなぜ売れる!?

 俳優・阿部サダヲと人気子役の芦田真菜のダブル主演ドラマ『マルモのおきて』(フジテレビ系にて毎週日曜午後9時放送)のテーマソングで、芦田真菜と共演する鈴木福によるドラマの役名ユニット「薫と友樹、たまにムック」の「マル・マル・モリ・モリ!」が最新の週間シングルランキングにて初登場3位の快挙を成し遂げた。

 この歌を歌う2人の年齢は共に6歳。平均年齢6歳でのオリコンTOP10入りは、2人組小学生(当時)ユニット『キグルミ』の「たらこ・たらこ・たらこ」の10.5歳を4年8カ月ぶりに塗り替えるグループ史上最年少記録。また、平均年齢6歳でのオリコンTOP10入りは、1969年『皆川おさむ』の「黒ネコのタンゴ」以来41年3か月ぶりとなる。

 ドラマは本編も安定した人気を保っているが、何より曲に合わせて踊る2人のエンディングが人気を呼び、振り付けと共に幼稚園や小学生の子供達を中心に人気を博している。「本編が終わってエンディングテーマに移っても視聴率が下がらない」という、普通のドラマには見られない現象が起きている。

 なぜ、この曲は売れているのか?
 それには歌や振り付けのかわいらしさもさることながら、社会的背景もあるのではないか、とする見方がある。
 先の「黒ネコのタンゴ」を例にとると、同曲が売れた1969年や1970年は、東大安田講堂事件などの大規模な安保反対運動や、ハイジャック事件、日本の犯罪史に名を残す凶悪事件が多数起きており、一般の人々の社会に対する不安感も大きかったと思われる。
 不安を抱えていると、人は癒しや安定をかわいいものを求める傾向がある。今の日本も不安定な社会状況が続き、また不安を抱いている人達も多い。そういった人達にこの曲は非常にマッチしたのでは、と話す業界関係者もいる。
 ドラマ本編の視聴率も次第に上昇していっている中、この曲もどこまで順位が伸びていくのか期待は膨らむ。

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