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楽天が画策する東京五輪後の本拠地・神宮移転とマー君の日本帰還(2)

 本誌が入手した情報によれば、ヤクルトの移転先は静岡が最有力。静岡県は今年6月、総事業費34億円、約3年をかけて草薙球場(静岡市)のリニューアル工事を完成させた。
 「新生草薙球場」のこけら落としとなった6月29日からの「ヤクルト対巨人」戦は、2年ぶりのプロ野球公式戦開催ということもあり、2日間で4万2000人超の観客が駆け付けた。
 プロ野球のヤクルト主催ゲームばかりでなく、8月31日には東京六大学のオールスターゲームを行うなど、草薙球場は神宮球場のバックアップ機能を強めているのだ。

 91メートルだった両翼を100メートルに延ばし、収容人数を2万2000人に増やしたのも、ヤクルトのフランチャイズ移転と神宮球場の建て替え工事を見据えてのものだという。
 「実は、草薙球場の改築工事に合わせ、2012年には静岡市と浜松市が共同で、プロ野球球団の創設の活動を始めているのです。フランチャイズを静岡市ではなく、静岡県とし、草薙球場と浜松球場(収容人員2万6000人)で開催しようというもの。静岡県にはスズキ、ヤマハ、鈴与など有力企業も多く、サッカーにとどまらず、プロ野球球団で県の活性化を、という動きがある。スワローズ誘致もその一環なのです」(地元マスコミ幹部)

 これだけ、地元に期待されては、単に「腰かけ移転」とはいかない。それがスワローズ誘致の絶対条件だからである。
 その情報をイチ早くキャッチしたからこそ、楽天は新神宮球場に目を付け、フランチャイズの移転を画策しているのだ。
 「楽天にしても、仙台をはじめとする東北のファンを裏切ることはできない。そこでひねり出したのが、ダブルフランチャイズ制。どっちみち、神宮球場は大学野球優先で春季、秋季リーグ期間中は間借り状態。ならば春と秋は仙台で試合をし、残りを神宮でという両面作戦なのです。これなら神宮球場にもメリットがある。巨人もヤクルトが静岡に移転すれば、東京−横浜−静岡−名古屋−大阪−広島と本拠地球場が新幹線でつながり、反対しない。神宮球場に縁が深い明大出身の星野監督が発案し、三木谷オーナーがこれに乗ったというところでしょう」(スポーツ紙デスク)

 マー君は鮭よろしく海を渡っても、必ず日本に戻ってくる。今度は神宮の杜。優勝に沸く楽天マジックはまだまだ続く。

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