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“リングにかける”戦うお笑い芸人たち

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たった1戦で引退したロバート山本

 赤貧芸人になくてはならないのは、アルバイト。その副業で、リングで闘っている者がいる。

 よしもとクリエイティブ・エージェンシーのコンビ「てのりタイガー」の渡瀬瑞基は、DDTプロレスリングにも所属する、2団体所属芸人兼プロレスラー。ベイビーギャング・北見寛明率いるイケメン芸人ユニット「L.A.F.U」の一員でもある。

 今年5月、DDT所属を発表。8月23日のDDT両国国技館大会でデビューした。驚くのは、その素性だ。なんと、渡哲也、渡瀬恒彦と縁戚にあたるのだ。たしかに、昭和の香りを漂わせる整った顔立ち。間違いなく、マット界の救世主だ。

 久本雅美率いる演劇集団・WAHAHA本舗に所属するドラッグクイーンのコンビ「ラジークイーン」のレイチェル。彼は、西口プロレスの1期生だった。もともと大のプロレス好き。それが高じて今年、トリオ芸人「プロレスボーイズ」を結成した。

 相方ふたりは、本物のプロレスラー。小兵なレイチェルの両サイドを固めているのは、ヘラクレス千賀と宮本裕向。千賀は、闘龍門でメキシコデビューをはたして、みちのくプロレスに所属。現在は、フリーランスだ。いっぽうの宮本は、暴走族の特攻隊長からマット界に転入した変わり種。大日本プロレス所属時代は、身体が傷だらけだった。現在は、あらゆるマットに参戦中。

 ほかにも、よしもと所属の「トンファー」のりゅーじは、渋谷三迫ジム所属のプロボクサー。今年10月には、プロ4戦目の試合を終えた。「タカダ・コーポレーション」のおやきくんは、総合格闘家。「ロバート」の山本博はボクシングのプロライセンスを取得しながらも、たった1戦だけで引退。37歳で日本のボクサーは試合ができなくなるため、リタイヤした(ランカーは除く)。「ぷりずん」の逢見亮太は、元キックボクサー。『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の“デリバリーイケメンコンテスト”に出演して、出張護身術インストラクターとして注目された。

 マッチョ人気に彼らが便乗できる日は来るのだろうか。

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