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視聴率急降下で暗雲漂う『報道ステーション』

 昨年4月にメインキャスターがフリーの古舘伊知郎アナから局アナの富川悠太アナに交代していたテレビ朝日系の報道番組「報道ステーション」の視聴率が今月に入って急降下していることを、発売中の「週刊新潮」(新潮社)が報じている。

 同誌によると、裏番組が新年のバラエティー番組ばかりだった今月4日は過去最低クラスの6.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)。第2週の平均も9.4%とひとケタ台に転落してしまったという。

 その原因となったのが、昨年10月クールに放送され高視聴率を獲得していた米倉涼子の主演ドラマ「ドクターX」。木曜は午後9時から同ドラマが放送されていたため、それに続く「報ステ」の視聴率は木曜だけ2〜3%底上げされていたというのだ。

 古舘アナの降板により、年間12.5億円とも言われたギャラがコストダウン。さらに、古舘アナは歯に衣着せぬ物言いで官邸からたびたび怒りを買っていたが、そのリスクもなくなったのだが…。

 「富川アナは真面目だけが取り柄で、記者たちよりもよく勉強して番組に臨んでいる。しかし、キャスターの経験が乏しかったことから、まったく自分の意見を主張することができない。それでも、テレ朝の上層部はそれなりに視聴率をとっていたので、現体制のまましばらく番組を続ける意向。しかし、ここまで数字がダウンしてしまっては、何か手を打たないと、スポンサー離れにもつながりかねない」(テレ朝関係者)

 古舘アナを“厄介払い”したテレ朝だが、“古舘節”を毎晩楽しみにしていた視聴者が多いはず。

 「たとえば、古舘アナが礎を築いたプロレス中継では、後任のアナたちが苦戦しながらもなんとか自分の色を出し、プロレス中継での糧を武器にステップアップしていった」(同)

 富川アナにとって正念場が訪れたようだ。

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