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北朝鮮の後継指導者・金正恩氏のおじいちゃんは日本の元プロレスラー

 12月17日に亡くなった北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の後継者は、同氏の三男・金正恩(キム・ジョンウン)氏と目されている。その正恩氏の祖父が、力道山存命時に日本で活躍した元プロレスラーであることはあまり知られていない。
 正恩氏の母は正日総書記の第3夫人(第4夫人説もある)である高英姫(コ・ヨンヒ)さん。正日総書記が最も愛した女性が英姫さんといわれ、次男の金正哲(キム・ジョンチョル)氏も彼女が産んだ子どもである。

 04年8月に亡くなった英姫さんは50年6月16日、大阪市生野区鶴橋出身の在日朝鮮人。11歳の時に家族とともに北朝鮮に渡り、舞踏家として活動しているところを、正日総書記に見初められて夫人になったとされている。

 英姫さんの父・高太文(泰文説もある=コ・テムン=日本名:高山洲弘)氏は、20年1月10日、済州島出身で、13歳の時に日本に渡ったとされる。185センチ、98キロの大型な体で、講道館柔道の猛者だったが、56年にプロレスラーに転向し、東亜プロレスを設立。リングネームは大同山又道で、同年10月に国内のすべてのプロレス団体が参加して開催されたウエイト別日本選手権では、ジュニアヘビー級にエントリー。準決勝で吉村道明(当時山口道場)に敗れ、3位決定戦で阿部修(当時日本プロレス)を破って3位になっている。その後、同団体は消滅し、太文氏は帰還事業で北朝鮮に渡って、柔道指導者として活躍し、強豪選手を育てたといわれている。

 北朝鮮国内では後継者の正恩氏が在日朝鮮人の子どもであることは、機密事項とされているという。正恩氏が力道山と同じ時代に日本でプロレスラーとして活動した男の血を引くというのは、何か日本との縁を感じさせられる歴史的事実だ。
(落合一郎)

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