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世界最高峰ベルトお蔵入りの謎

 プロレス界に幻のベルトがあるらしい。誰が、いつ、何のために作ったのか? 関係筋によると、ベルトを作成したのは『PREMIUM』(プレミアム)だという。

 プレミアムとは、蝶野正洋がGMを務め、新日本プロレス、ZERO1、ドラディションが協力体制を敷き、団体の枠を取り払ったイベントとして2008年4月よりスタート。しかし、同年12月の第5回大会を最後に休止状態に陥っている。原因の一つとされるのは、ドラディションの藤波爾巳が、退職功労金が支払われなかったのは利益の損害にあたるとして古巣の新日本を提訴したため、協調路線が崩れてしまったようだ。だが、長期ビジョンを策定していたプレミアムは、早い段階でベルトの作成に着手。

 ベルトを運用するにあたり、参考としたのはNWAであった。かつてプロレス界の最高峰とされたNWAは、加盟するプロモーターの下に王者を派遣。NWA世界王者はプロレスをより発展させるために、全米のテリトリーを飛びまわって防衛戦を行っていた。団体の枠を取り払ったプレミアムも、同じ目的のもと、認定王者が多団体で防衛戦を行うプランを練っていたという。しかしながら、ベルトは完成したものの、大会が開かれなくなったために、お蔵入りしたのが真相のようだ。

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