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生誕100周年。国民栄誉賞受賞者が主演しているカラオケPVに注目

 今年、2011年は著名人の生誕100周年ラッシュである。
 100年前、1911年生まれの著名人をざっと挙げると、彫刻家の岡本太郎、映画『ゴジラ』の本多猪四郎監督、俳優の加東大介、講談社元社長の野間省一など業種を問わず様々な才人を生み出していることがわかる。
 たかが100年、されど100年。さすがに存命中の方は限られてくるものの、先人たちの残した作品や活躍している姿は本やDVDなどで気軽に知ることができる人達ばかりだ。

 さて、今年の生誕100周年の中でひと際、盛り上がり、再評価が期待されているのがかつて『国民的歌手』と呼ばれた藤山一郎(1911〜1993)である。

 彼の代表曲のひとつである『東京ラプソディー』は明快なメロディラインと垢ぬけた歌詞で70、80歳以上の方はもちろんのこと、若い世代にも知名度が高い。
 藤山一郎の名は知らなくても『東京ラプソディー』は歌えるという方はきっと多いと思う。

 藤山一郎は1911年4月8日、東京都中央区の問屋の3男として生まれ、幼年の頃から母に音楽の教育を受け、東京音楽学校予科声楽部(現・東京藝術大学音楽部)を卒業した音楽のエリート。
 大学在学中に(学校には隠して)デビューし、彼の歌った『丘を越えて』は当時の若者で知らぬものはほとんどいないというほどの大ヒットを飛ばした。
 その後も『白虎隊』『青い山脈』など数々の名曲を歌い上げ、藤山一郎は瞬く間に流行歌手の仲間入りを果たした。

 歯切れのいい江戸弁と美しくも艶っぽい歌声は、世代を問わず長きに渡り日本人に愛され続け、1992年、藤山一郎は国民栄誉賞を受賞した。なお、存命中にスポーツ選手以外で国民栄誉賞を受賞したのは藤山一郎が史上初。「記録」を重視しがちな国民栄誉賞の中ではまさに異例の事である。

 さて、そんな昭和を代表するスター歌手にも関わらず藤山一郎の歌っている姿を収録されたDVDなどは現在全く発売されていない。
 ピシッとした姿勢で歌い上げる藤山一郎はとても美しいので、是非クリアな画質で見てみたいのだが…。

 ところが、動いている藤山一郎は今、意外な形で観る事が出来る。
 カラオケ機種の「DAM」では藤山一郎の曲のいくつかを選ぶと、本人映像として藤山一郎主演の短編ムービーが見れちゃうのだ。これは生前に収録されたもので、カラオケのPVには珍しく、ストーリーのオチがきちんとついているものが多い。(特に『青い背広で』のPVは管理職となった藤山一郎が若い部下の恋愛模様を陰ながら見守るという設定でファン感涙の出来! 必見!)かつては俳優としても活躍し、さらには映画まで監督した藤山一郎だけに演技もなかなか達者であるのがニクイ。

 藤山一郎生誕100周年の今年はおじいちゃん、おばあちゃんと一緒にカラオケに行って『東京ラプソディー』(これには藤山一郎が銀座や新宿を練り歩くというPVが用意されている! これも必見!)などを歌って、昭和トークを楽しむのも一考かもしれませんね。

 かつて、藤山一郎はとある番組でキザにこう言った「old singer never die i hope so」(私は願う。歳をとっても歌手は死なずと)…ファンは「藤山一郎生誕100周年記念番組」が製作されるのを期待しましょう!

(昭和ロマン探求家・穂積昭雪(カラオケでは「丘を越えて」が十八番の24歳)山口敏太郎事務所)

【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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