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全米プロ選手権2日目 石川遼 予選突破

 男子ゴルフの全米プロ選手権は14日、米ミネソタ州チャスカのヘーゼルティン・ナショナルGC(7674ヤード、パー72)で第2ラウンドを行い、69位から出た17歳の石川遼は3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの74で回り通算4オーバー、148となり結局予選突破ライン70位ギリギリで決勝ラウンドに進んだ。また藤田寛之は1オーバーで決勝に進んだ。

 遼のスコアは激しく上下した。予選通過へ「よほど調子と運が良くないと難しい」と話した前日の言葉どおりの第2ラウンド前半。ボギーが先行する苦しい戦いとなった。
 ボギー、バーディーを一つずつ取って迎えた16番(パー4)では、ギャラリーをわかせた。右側の大きな池を回り込むような名物ホール。池越えの第1打をフェアウエー中央へ運び、第2打をピン下1メートルへ。見事なバーディーで拍手と喝采(かっさい)を浴びた。
 しかし気を良くした直後の17番(パー3)は、約5メートルから4パットのダブルボギーで通算3オーバーとスコアを落とす。遼は強い風と闘いながら前半を終え、後半の9ホールにすべてをかけることになった。

 17番ショートの4パットを引きずらないこと。それが遼の予選突破への使命。しかし折り返し後半の1番で、いきなりボギーを叩き4オーバーまで後退してしまった。
 ものすごい強風が吹きまくるコースで参加選手は急ブレーキがかかったようにスコアが伸びない。遼は3番ロングホールでバーディーを狙いたいところだが、やはりショットが風に押し戻されたかパーを拾うのがやっと。
 念願の予選突破へ、もう一歩も退けない遼だが、4番でバンカーから、うまくグリーンに乗せたがパットが思うように入らない。痛恨のボギーにしてしまい5オーバー。予選突破ラインに、もう一歩も譲れない剣ヶ峰に立たされた遼。
 5、6、7番と耐えながらパーを拾い、そして8番ショートでティーショットをピンそばにピタリとつけ待望のバーディーを奪い、一つスコアを縮め4オーバー。最終ホールの9番でバーディーを奪えば“可能性”を残すラインまで迫れる。
 遼はかかんに攻める。バーディーを狙える距離にオンした。「チャンスだ」日本人ギャラリーが声をあげる。しかし無情な風は遼のパットにストップをかけた。パーであがったものの結局、通算4オーバーでホールアウト。後は最終組があがってくるのを待つのみとなった。
 予選通過は70位まで。遼は結局、運にも恵まれギリギリで決勝ラウンドに進んだ。

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