ラジオの8月度聴取率調査(8月26日〜9月1日)は相変わらずTBSラジオが強く「個人聴取率単独首位」を獲得した。'01年8月から73期連続、12年2カ月間個人聴取率ナンバー1に輝いた。
TBSラジオは1.3%、2位がJWAVEで0.8%、3位が文化放送、ニッポン放送で同率の0.7%。
「TBSラジオの番組は、最高聴取率トップ10ランキング(15分単位)で8番組が入り、強さをみせつけた」(ラジオ業界事情通)
中でも注目されたのが、赤江珠緒の『たまむすび』(赤江出演は月曜〜木曜、午後1時〜3時半)の躍進で、7位にランクインした。
「スタートしてから1年半。前任者・小島慶子の『キラ☆キラ』が大竹『ゴールデン』を'09年10月から'10年10月まで抑えてトップになったことがあるが、それ以降は負け続けていた。小島が出て、その後に座ったのが赤江。カンニング竹山、ピエール瀧、博多大吉らのゲストを相手に、時にはエロ話を繰り広げ、徐々に聴取者を増やしていった」(AMラジオ関係者)
では、なぜ大竹は敗れたのか。
大竹の威張ったキャラが、数字を落とした要因といえよう。大竹はよくゲストを小バカ扱いするが、お前が言うな、である。お笑い出身の大竹は、自分の格を上げたいのか、よく政治の話をするが、本人が理解していないので支離滅裂のときが多い。これでは『たまむすび』に負けて当たり前である。
結果、赤江はTBSラジオ内で安定したポジションを得た。いったん首位を獲得したら、TBSラジオは首を切ったりしない。そこで囁かれているのが、現在レギュラーで出ている『モーニングバード』(テレビ朝日系)の降板である。
「『Mバード』のギャラは年間推定1億円と大きいが、早朝出勤を強いられるのがネック。だから、将来を見据えて、赤江は『たまむすび』を引き受けた。ギャラは年間推定2000万円と『Mバード』に比べてかなり低いが、局入りが正午でも大丈夫なので体が楽。この分だと、来春、『Mバード』降板はあり得る」(テレ朝事情通)
赤江の今後の動きに注目したい。(編集長・黒川誠一)