出演者はカール北川、岡田聖子とどれも芸達者な人ばかりでモノマネ芸人の技術や奥深さを体感できた放送であった。
そんな芸達者なゲストの中であえて『似てない』という点を売りにしていた芸人がいる。
キムタクのモノマネを得意(?)としている「もっぷん」だ。
見た目はキムタクそっくりなのに、あまりにも滑舌が悪すぎて御世辞にもカッコいいとは言いがたい奇妙なキムタクの登場にスタジオは大爆笑の嵐だった。
『やりすぎ』では「仕事がない」「アルバイトがないと死んじゃう」と貧乏アピールをしていたが11月には火曜日の『笑っていいとも』に毎週出演し例の『似てないキムタク』を披露していた、来年以降ブレイクが予想される芸人なのだ。
『似てないモノマネ芸人』もっぷんとは何者なのか?
所属事務所のマセキ芸能社のHPによると本名は元木敦士(もとき あつし)で香川県出身の27歳。高校生の頃から木村拓哉の大ファンで、今でも憧れ続けている。
お笑いデビューは2005年で当時はキムタクのモノマネではなく「もっくんとともくん」という芸名で手作りのドラえもんのぬいぐるみを使ったひとりコントでお笑いライブの人気者だったという。
デビュー当時のもっぷんを良く知るという作家の中沢健氏はこう語る。
「もっぷんとは『マルチなあいつ!』(読売テレビ)という番組の企画で作られた劇団(「劇団ゆきひら鍋」)でずっと一緒でした。笑いの才能は…うーん。正直、あまり感じてはいませんでしたね(笑)。『ゆきひら鍋』の演出は、吉本新喜劇の演出もされている方がしてくれていたのですが、もっぷんは芝居の中で手品を披露したいと言い出して、皆の前でマジックショーを披露したんですけど…そのあまりの酷さ(完成度の低さ)に演出家の方が激怒しちゃって(笑)。でも、それって、たとえ悪い意味だろうと皆の想像を超えるネタを披露出来たっていう証拠ですからね。無難なことは出来ない彼のネタを見て、『実はもっぷんは才能があるんじゃないか?』と密かに思ったりもしてしまったのですが…」
もっぷんに転機が訪れたのは『マルチなあいつ!』が終了した数年後。普段からキムタクを意識したファッションで生活していた事から友人に「モノマネやってみて」と言われキムタクのモノマネを披露した。それが、あまりに珍品で爆笑を呼んだことからもっぷんは自らの芸にキムタクを取り入れはじめたという。
もっぷんの芸には『木村拓哉さんがおそらく言うであろうセリフ』というモノマネの他にもっぷんがどれほどキムタクに憧れているかを紙芝居で紹介する『もっぷんの実話のお話』などがある。
モノマネ界に新しい風を巻き起こせられるか!? もっぷん!!
※写真はもっぷん。よく似てる!!
(昭和ロマン探求家・穂積昭雪(志村喬のモノマネがやや得意な24歳)山口敏太郎事務所)
【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou