この日、神宮球場で行われたヤクルトVS巨人戦の始球式に登場した吉田。直前に30分ほど練習しただけだったが、見事なストライクで大役を果たした。
その後、囲み取材に応じた柔道王は、プロ転向がとりざたされている北京五輪柔道100キロ超級金メダリスト石井慧にについて問われると「若いし、(柔道を)辞めるのはもったいない。やれるまでやったほうがいい」と“柔道専念”のアドバイスを送った。
その一方で、一部報道であった石井との対戦について「柔道で石井と勝負してみたい。総合で闘い、合い間に柔道の試合に出れれば一番いいんですけどね。全日本選手権で挑戦したいな」と前向きに話した。
現時点では全日本柔道連盟は柔道以外の格闘技系競技で、プロまたはプロコーチとして契約した選手の参加を認めていない。吉田自身それを知らないはずがない。それでも、柔道家としての血が騒ぐのか「石井と(の一戦を)誰か設けてくれないかな」とポツリ。ラブコールを送った。
気になる次戦については「来年の1月くらいに出られればいいかなと思ってます」とあらためてニューイヤーイベント出撃を明言した。
対戦を要求している秋山成勲についても「体重も違うし、やっているところも違う。現実的に無理でしょうね」と否定的だった。