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念願の全国大会出場を勝ち取った「自衛隊野球部」

 3年ぶりにリーグ優勝を決めた巨人。圧倒的な強さを見せつけたが、特にドラフトからの生え抜き選手の活躍が目立った印象だ。

 古い話だが、巨人は1967年のドラフトで陸上自衛隊所属の選手を指名したことがある。
 「自衛隊の硬式野球チームは日本野球連盟に所属しています。特有の諸事情もあって、なかなか本戦には出場できませんでしたが、社会人野球日本選手権北海道予選で航空自衛隊千歳基地硬式野球部が代表決定戦に勝ち、11月3日から始まる全国大会(京セラドーム大阪)への初出場を決めたのです」(地元紙スポーツ担当記者)

 社会人野球といえば『都市対抗野球』が有名だが、同大会は補強選手(各地方予選で敗退したチームから選手をレンタルできる)という独特の制度があるのに対し、日本選手権にはこの制度がなく、別名“単独チーム日本一決定戦”といわれている。
 「空自千歳は、新日鉄室蘭などいわゆる“北海道5強”の厚い壁に出場を阻まれていましたが、これらが経営難などにより休廃部したことが追い風となり、創部32年目でようやく初出場にこぎ着けたのです」(同)

 現在連盟に加盟している自衛隊チームは、千歳以外に空自防府クラブ、自衛隊青森、同福島、海自岩国クラブがあるが、活躍しているのは“元高校球児”がほとんどだという。
 「高校球児の受け皿となるノンプロチームは、本戦に出場できるようなチームの多くが大企業ですから、高卒ではなかなか入社できません。就職難ですし、国家公務員である自衛隊員という身分で野球を続けたいという高校球児は増えています」(別のスポーツ紙記者)

 しばらく途絶えている自衛隊出身からの指名者が現れるかもしれない

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