アルゼンチン代表は3日以降、選手・役員らが続々と来日。さっそく一部チームスタッフらが秋葉原に繰り出す姿も見受けられた。
エースのリオネル・メッシ(バルセロナ)らは最も遅い7日朝に来日したが、チームは5日から練習を開始。国立競技場で行われた公開練習に多数の報道陣が集まった。
そのなかにはTBSのエース、青木裕子アナウンサー(27)の姿も。チームのエースは不在にも関わらず、看板アナが取材に訪れたその理由は、もちろん放送権を持つのがTBSだから。試合を盛り上げるためにも満を持して青木アナが投入されたわけだ。
さて、アルゼンチン代表の練習はというと、1時間半程度の軽い内容で終了。ロッカールームに引き上げる選手らを、コメントを取りたい報道陣らが熱い視線で囲む。その最前線にはもちろん青木アナも。しかし、日本のスポーツ紙の記者がスペイン語を話せるわけもなく、ただ名前を呼びかける事態に。
青木アナがチャレンジしたのは、現役最高監督のモウリーニョが2500万ユーロ(約27億4000万円)で欲しがった若手有望株ディ・マリア(レアル・マドリード)。
「ディ・マリア! ディ・マリア!」と、アナウンサーらしい通る声で甘〜いアプローチを投げかけるも、ディ・マリアは笑顔で下を向いたまま通り過ぎてゆく。思いが通じなかった青木アナの横顔がちょっぴり寂しい。
何とか選手のコメントを取らないと仕事にならない青木アナ。ネームバリューもあり性格も陽気な、カルロス・テベスに次なる照準を合わせる。甘〜い声で「テベス〜」と呼びかけるも、スペイン語を話せるアルゼンチンのカメラにとられてしまった。
結局どの選手からも話を聞くことはできなかった青木アナ。それにしても、カンビアッソら実力派の選手がそばを通っても全く話しかけないあたり、いかにもミーハーと言ったところ。欧州取材の長いベテラン記者はこう切り捨てた。
「欧州でチャンピオンズ・リーグと欧州リーグが開催されているこの時期、誰も本気で極東日本に来たいなんて思ってませんよ。実際、サネッティ、サムエル、D・ミリート(すべてインテル)やアグエロ(アトレティコ・マドリード)らリーグ戦を抱える有名選手は早々に招集を辞退。練習もほとんど流している感じでしたね。5日は国立競技場での公開練習。翌6日は味の素スタジアムでの非公開練習でしたが、アルゼンチン代表の選手が“味の素スタジアムが遠いからヤダ”と7日はまた国立競技場での練習になりました。この顛末を非公開練習にしただけで“アルゼンチン代表、ピリピリ本気ムード”と書いてしまう日本のスポーツ紙もどこぞの女子アナに負けず劣らずという感じもしますが…」