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メジャー昇格と同時に一発! それでも囁かれる松井の不吉なデータ

 松井秀喜外野手(37=タンパベイレイズ)がメジャー昇格と同時にスタメン出場し、第2打席で“名詞代わりの一発”を放った。一時は「レッドソックス3連戦(5月25日〜)から昇格」とも伝えられた。昇格がホワイトソックス戦(現地時間29日〜)まで遅れたのは、レイズ首脳陣の意見が別れたからだという。
 「25日のレッドソックス戦前に昇格がささやかれた理由は、ジョー・マドン監督にあります。『昇格は非常に近くなっている』とコメントしていたので」(現地特派員の1人)

 昇格がホワイトソックス戦に遅れたのは、3Aでの不振も若干だが影響していた。3Aダーラムのチャーリー・モントーヨ監督が「キャンプをやっていない選手には、せめて50打席は必要」とマドン監督を諫めた。マドン監督が松井昇格を急いだのは「故障者リストに10人が入る」という球団ワーストの緊急事態にあったからだが、モントーヨ監督の進言に一抹の不安も感じていたという。
 このタイミングでのメジャー昇格は、松井にとってマイナス要素の方が多かった…。

 25日のレッドソックス戦からのメジャー昇格」が囁かれた理由は2つ。1つは前述の故障者続出だが、松井は08年以降、レッドソックスのベケット(先発の1人)を『カモ』にしていたからである。
 「エース級のベケットが打ち込まれているせいか、レッドソックスの投手陣全体が松井に苦手意識を持っています。レイズは先発投手陣の力でALDS(ワールドシリーズ・トーナメント)に進出していました。打線は他チームに目劣りしますが、毎年誰かがブレイクしています。そういうミラクルを、後半戦に強い松井に期待していたと思います」(米国人ライター)
 ホワイトソックスはそうは見ていない。「大の苦手投手」がいた。左腕リリーバーのソーントンだ。過去、9打数ノーヒット。試合日程表を見てみると、ホワイトソックス3連戦の後、オリオールズ3連戦を挟んで、レイズはヤンキースと激突する。ヤンキーズのエース・サバシアとも相性が悪く、通算成績は15打数0安打。レイズはこうした相性のデータ(対戦成績)を重要視する傾向にあり、「チームの雰囲気を変えられる松井」を相性のいいレッドソックス戦から使いたかった。

 しかし、モントーヨ監督の進言を聞き入れたのは、「松井の状態をできるだけベストに近づけたい。そのために3Aで50打席が必要なら、あとほんの少し我慢しよう」と、マドン監督が判断したからである。

 こんな意見も聞かれた。
 「故障者続出の苦しい状況にあるとはいえ、マドン監督は松井に長い猶予期間は与えてくれないと思います。今は確かに苦しいですが、故障者の大半はいずれ復帰してきますからね。松井に与えられた『猶予期間』は、2週間くらいだと思われます」(前出・同)
 2週間もすれば、レフトのレギュラーであるジェニングスが帰ってくる。ジェニングスは『不動の1番バッター』であり、2週間の猶予期間中に2割8分前後の打率を残すことができれば、「右翼・ジェニングス、左翼・松井」の布陣も考えられる。あるいは主軸打者のスコットに代わる『第2指名打者』、『代打の切り札』という選択肢も出てくる。
 「マドン監督は試合序盤から代打を使う『全員野球』の指揮官です。第2指名打者、代打の位置づけは他球団よりも高く、レギュラーと同じ扱いです」(同)

 対戦成績のデータで、もう1つ。松井は黒田博樹(37=ヤンキース)との相性が良い。ともに認め合う2人の日本時代の通算成績は67打数21安打、本塁打6、打点17。巨人関係者は「松井は苦手投手と思っている」と言うが、打率3割1分3厘とデータ上は打ち込んでいる。直近の対戦ゲーム(6月5〜7日)ではローテーションの関係で対戦しないが…。約2か月遅れでの開幕。10年目のシーズンを迎えた松井には、もうひと花咲かせてもらいたい。

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