「いまやフジは“テレビ界の不祥事の安売り王”と言っても過言ではない。『FNS27時間テレビ』では加藤浩次がAKB48の渡辺麻友の頭を足蹴りしBPO(放送倫理・番組向上機構)から異例の勧告を出された。さらに『笑っていいとも!』の電撃打ち切り。スポンサーや共演者のほとんどに一報を入れず、信頼関係は地に落ちた。広告代理店も芸能プロも、フジとの付き合いを一から見直しています」(テレビ局関係者)
これにダメ押ししたのが、内部調査でヤラセ演出が発覚した『ほこ×たて』問題。
「今回は『絶対命中スナイパー軍団VS絶対に捕らえられないラジコン軍団』の出演者がヤラセを告発し、動物虐待など深刻な問題も発覚した。その後の内部調査で6件のヤラセが判明したが、グレーなVTRは数百本以上もあり、徹底調査すれば今以上に多くのヤラセ演出が発覚する可能性もある。この事態にフジは、全ての責任を制作会社に押し付けようとしている。早々に打ち切りを決めたのも、これ以上、問題発覚を防ぐ狙いがあるためです」(制作会社幹部)
しかし、ことはフジ上層部の思惑通りには運ばないようだ。現在、BPOは『ほこ×たて』案件を早々に審議入りの対象に指定。そればかりか、民放連除名、亀山千広社長の引責辞任まで発展するという見方まであるという。
「今回の問題は、'07年にテレビ界を揺るがせた関西テレビの『発掘! あるある大事典2』のヤラセ事件と構造は全く同じ。結果は民放連除名、社長は引責辞任しましたからね。そのため、ただでさえスポットCMの売り上げが落ちている状態に加え、蜘蛛の子を散らすようにスポンサーが逃げているんです」(事情通)
“フジの女神”と称される加藤綾子アナにも独立話が浮上している。フジテレビの終わりの始まりは、幕を開けたばかりのようだ。