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猛虎に心強い「新伝説」が生まれる

 完全復活した伝統の一戦。東京ドームでの巨人vs阪神の首位攻防3連戦が盛り上がり、久々に球界に活気が戻っている。リーグ4連覇へ大独走しようとしていた巨人を阻止している阪神が立役者だ。5年ぶりのリーグ優勝を熱望する猛虎ファンが狂喜・乱舞する新伝説がある。

 「就任1年目に4位。2年目にリーグ優勝」。05年にリーグ優勝した30代目の岡田彰布監督。03年に球団史上18年ぶり、2リーグ分立後4度目のリーグ優勝を達成した29代目の星野仙一監督。前任者の2人と同様に、31代目の真弓明信監督も、1年目の昨年は4位で、2年目の今季、5年ぶりのリーグ優勝へ巨人と激しい戦いを演じている。「2度あることは3度ある」のことわざ通りの展開になっている。
 しかも、星野政権、岡田政権1年目の4位は、勝敗数までピタリと同じで、真弓政権も酷似している。02年の星野政権、04年の岡田政権ともに66勝70敗だ。引き分け数が4と2の違いがあるだけ。昨年の真弓政権は67勝73敗4分。試合数が増え、勝ち星が1つ多く、負け数が3つ多いだけ。酷似したパターンの4位と言える。
 実は、過去にさかのぼると、変則的な形だが、就任1年目に4位→2年目にリーグ優勝がもう1例ある。12代目の藤本定義監督だ。61年のシーズン中に11代目の金田正泰監督からバトンを受け、4位。翌62年に2リーグ分立後、球団史上初のリーグ優勝を飾っている。その2年後の64年にも藤本監督はリーグ優勝しており、球団史上ただ1人、2度の優勝監督になっている。
 ちなみに球団史上、就任1年目4位になった他の監督を調べてみると…。7代目の松木謙治郎監督が2年目に3位。20代目のブレイザー監督は2年目のシーズン途中に解任され、21代目の中西太監督へバトンを渡し、5位だ。こう見てくると、藤本監督の場合は例外的ケースと言えるだろう。

 藤本監督の2度目の優勝以来、21年ぶりの85年、2度目の監督復帰した1年目の23代目・吉田義男監督がリーグ優勝、初の日本一になっている。あの巨人戦でのバース、掛布、岡田の甲子園バックスクリーン3連発の猛虎伝説を作った年だ。
 「就任1年目4位、2年目にリーグ優勝」の新猛虎伝説創始者の星野監督が、阪神に優勝をもたらしたのが、この甲子園バックスクリーン3連発の猛虎伝説から18年ぶりだったので、当時は「阪神優勝周期は20年前後」説がささやかれたのだ。「次の優勝はまた20年後か」と。
 それに代わる「就任1年目4位→2年目優勝」の新猛虎伝説は、ファンを狂喜・乱舞させるだろう。29代目の星野監督から始まり、30代目の岡田監督が引き継ぎ、そして3代連続で31代目の真弓監督へ。

 新猛虎伝説を信じて虎党の声援は、日々熱狂的になっていくだろう。首位攻防3連戦で東京ドームの左半分を占拠して、「本当にすごい応援ぶりだ」と阪神OBを仰天させたが、まだ序の口だ。20日からの東京ドーム3連戦を経て、9月18日からの甲子園3連戦がクライマックスになる。

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