宇多田はEMIミュージックと契約しているが、同社は今年1月半ばにユニバーサルに吸収合併された。ただ、EMIミュージックジャパンはそのままで、宇多田の所属も継続されている。
「ユニバーサルがEMIを吸収合併したうまみは、宇多田が所属しており、彼女を取り込めるということ。新作アルバムで稼ごうという戦略です。ユーミン、今井美樹らも所属しているが、宇多田の瞬発力にはかなわない。今井は先日、ユーミンのカバーを出したが、それが限界だ、と指摘する音楽関係者は少なくありません。やはり狙いは宇多田です」(スポーツ紙音楽担当記者)
合併前にハッパをかけられたのか、宇多田は今年4月から『インターFM』で月1回のレギュラーを持った。タイトルは『KUMA POWER HOUR』。
ただし、休養状態は変わらない。宇多田は'10年8月に「しばらくの間は派手な『アーティスト活動』を止めて『人間活動』に専念しようと思います」と宣言し、同年いっぱいで活動を休止していた。
昨年11月、アニメ映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』のテーマ曲『桜流し』を発表したが、表舞台には登場していない。
合併でやっと再始動とみられていたが、今回の“不幸”でいつになるのかわからなくなった。
「宇多田はいまロンドンで画家の男性と同棲中とされ、そうした近況もあり、これからどうなるのかは不透明になっています」(芸能界事情通)
所属レコード会社も「今後の活動は何も決まっていない」とつれない。
大魚を釣ろうとしたユニバーサルだが、取り逃がす事態が起こるかもしれない。
(編集長・黒川誠一)