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スポンサー離れ続出“表彰式ナシ”で開幕前から不安のプロ野球ペナントレース

 ペナントレース開幕目前、日本野球機構(NPB)は「7年連続で今年もマツダがオールスター戦の特別協賛社になる」と発表した(3月17日)。だが、同日に“緊急事態”も明らかにされた。スポンサーが撤収したため、プロ野球界の表彰セレモニーの一つが消滅してしまったのだ。
 「プロ野球界は新人王タイトルのほかに、『ゴールデン・ルーキー賞』なる新人選手の表彰セレモニーを行ってきました。その『ゴールデン・ルーキー賞』の協賛企業が降りてしまったのです」(スポーツ紙記者)

 表彰そのものがなくなったということは、代わりを務める新しい協賛企業も見つからなかったのだろう。NPB関係者は「新人王タイトルがあるので大きな影響はない」と語っていたが、そんな悠長なことは言っていられない。

 今年で10回目を迎える『セ・パ交流戦』でも“異変”が起きている。引き続き、日本生命が交流戦の冠スポンサーを務めるが、優勝チームへの賞金5000万円が3000万円に減額されることになったのだ。

 10回目の節目で減額とは、裏で何かあったに違いない。『ゴールデン・ルーキー賞』同様、降板を示唆した同社に対しNPBが必死に頭を下げ、減額を条件に慰留させたのではないか。
 「過去9回の交流戦で“パ強セ弱”があらわになり、セが優勝したのは一昨年の巨人だけ。オフの補強でペナントの行方も読めてしまうというのが、一連のスポンサー離れと考えられています。今年は交流戦後半の6月に、サッカーW杯が重なるのも一因。でも、各社とも一昔のように『企業スポーツチーム』は持ちませんが、選手個人を支援し、かつ大会スポンサーになることにも積極的です。私の知りうる限りでは、『交流戦よりクライマックス・シリーズに興味がある』と話す企業もあるので、協賛企業の募り方を見直してもいいのでは」(スポーツライター・美山和也氏)

 交流戦には、両リーグの対戦カードに目新しさを加える意味もあったはず。何か策を講じなければ、プロ野球界の未来は暗いままだ。

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