入閣の旨みを知った福島党首は、最後まで連立残留を図ったが、押し切られた形になった。すでに、社民党の支持地盤と言える土地は沖縄県しかなく、沖縄県民の声を無視できないという状況が、連立離脱に向かわせる形になった。
一方で、民主党内部で対立を深める「小沢グループ」と「鳩山グループ」とで、社民党に代わる連立内閣のパートナーをめぐって激しい駆け引きがあるという。創価学会と強力なパイプのある「小沢グループ」は公明党の連立入りを狙っており、己の権力維持を図る予定だ。これに対して「鳩山グループ」は、自民党に離脱届を提出したばかりの鳩山邦夫氏のラインで、舛添新党との連携を模索中だという。「舛添グループ」もなかなか狡猾で、この“小沢カード”を使って自民党内での権力掌握を狙って、長老たちを揺さぶっている。
第二次鳩山内閣をめぐる「小沢グループ」と「鳩山グループ」の暗闘はしばらく続きそうだ。「舛添グループ」が自民党内部の老人たちを懐柔できれば、民主党・国民新党・公明党の連立内閣が鳩山第二次内閣となり、舛添自民党と戦うことになる。自民党が古い因習にこだわると、舛添新党が鳩山第二次内閣に参加するというウルトラCもありうる。
和田大輔(山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou