「オタクの社葬であの光景を目の当たりにして、俺には感じるものがあったんだよ」。大谷の“アチチ”なハートに火がついていた。
大谷が言う「あの光景」とは、1日に東京・ディファ有明で行われた「故・内外タイムス新聞葬」で“燃える闘魂”アントニオ猪木が、タレント田代まさしにビンタで闘魂注入したシーンのこと。「猪木さんからあのマーシーがビンタされて目が変わった。あの目はホンモノ。猪木さんに飛び込んでいったあの気持ちを俺もあやかりたい。あれから彼がどうしても気がかりでならないんだよ」。
崖っぷちからの再起をかける田代に興味津々の大谷は呼びかける。「このまえ内外タイムスで初代タイガーマスクが喝を入れてるのをみたけど、俺んとこにも来ないか。プロレスを通じて一緒に汗を流すのも良し、うち(ZERO1)でやってる社会貢献活動に参加してくれるも良しだ。初代タイガーのところだけじゃなく、俺のところにも来て、本気で一緒に再起しようじゃないか」。
確かに炎の戦士が崖っぷちからの再生を期す田代に興味を抱くのはうなずける。奇しくも、いま大谷は田代と同じように復活劇をやってのけようとしているからだ。
この日はZERO1最大の祭典「火祭り2009」(7・25東京・後楽園ホールで開幕〜8・8同所で決勝戦)の第一弾出場選手の発表会見に出席。自身の9年連続9回目の出場が決まり、自らに「今年はいろんな意味を含めて大谷晋二郎が勝たないといけない年だと思ってます」「橋本(真也)さんが亡くなられた2005年に佐々木健介を破って優勝したときと似た感情がある。オマエが獲らなければ誰が獲るんだという気持ちが僕の中にある」などと復活Vノルマを課していた。
真夏のイベントを前に田代との合同練習を提案してみせた“あちちな男”大谷。果たしてこの出頭要請は田代サイドに届くのだろうか。