「自縄自縛の私」は、部下からのいじめや奴隷のようなサービス残業のストレスを、自分で自分の身体を縛ることによって解放する百合亜(平田)の物語。綾部が百合亜の恋人を演じ、津田は上司役。竹中直人の監督7作目で、竹中は本作で初めて、役者を兼ねずに、監督に徹した。2月2日全国公開。
マイクを持った平田は、最初に「自縄自縛」のことを聞いたときは、「すごく驚きました」と語った。縄を体に馴染ませることも含め、自分の身体を一人で縛る練習を、一か月半ほど、毎日繰り返したエピソードを紹介。その間は、「結構さみしい気持ちにもなりました」と明かすも、作品の中では、「自縄自縛」は「自分の解放など前向きです」と笑顔を見せた。竹中監督も、原作小説を読んだ際、「一人の少女の生きている“時”という感じがありました。縛るっていうのがヘンタイっていう意識がなかったんでしょうね」と、同作を、性や、性癖や、エロスを扱った作品というよりも、「青春映画」であると紹介。
ただ、綾部は、演じた恋人を、「『女性はエロいの嫌だ』と言いながら、ヘンタイでエロチックな役」と紹介。綾部には杉本彩とのSMシーンもあるというが、「すごかったですよ。フェロモンが!」とエロ系の話を連発。舞台上で、誰にも言えない秘密を順番に告白することになり、熟女の魅力は? と振られると、「やっぱり、品だと思います。若い方にはない」「品の中にすごいエロチック」「性に対する執着心がすごい」などと熱弁。そのかいあってか、スペシャルゲストとして登場した緊縛師の男性に、舞台上で縛られるというご褒美(お仕置き?)が与えられた。綾部は、「痛いよ」「こういうの普通、女王様がやるんじゃないの」「杉本さん、呼んでくれよ」などと、ひたすら悲鳴と文句を口に。あげく、縄の間からはみ出した綾部のチチに注目した津田から、おっぱいをいじられていた。(竹内みちまろ)