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W杯惨敗後遺症で欧州クラブの二軍化

 これは日本代表大惨敗の後遺症なのか−−。

 ドイツがW杯優勝を決めた数日後、横浜F・マリノスの最大株主である日産が、イングランド・プレミアリーグ'13-'14年シーズンチャンピオンの強豪マンチェスター・シティ(MC)の持ち株会社、英シティ・フットボール・グループ(CFG)の公式スポンサーになることを発表した。5年契約でMCのホーム『エティハド・スタジアム』での広告展開や移動用の公式車両の提供などの他、CFG傘下チームの米ニューヨーク・シティ、豪メルボルン・シティのユニホームロゴやサポーターとの交流イベントへ参加するという。

 この英サッカー進出に伴い、日産はこれまで横浜F・マリノスに投入してきた年間10億円の資金(広告料)をフェードアウト。ライバルのトヨタが世界一の販売台数を記録し続ける中、日産も世界マーケットの拡大が急務となり、欧州だけでなく、新興国を含め世界的に高い人気を誇るMCに目を付けたというわけだ。

 CFGはマリノスへの第三者割当増資を引き受け、20%弱を出資する大株主となり、従来93%を出資していた日産の持ち株比率を74%に縮小させた。要は日産はCFGに資金を提供しつつ、その一部がCFGのマリノス出資金となって戻ってくる構図。これぞカルロス・ゴーンCEOならではの企業戦略だ。

 いずれにせよ、これでマリノスはCFG傘下となり、マンチェスター、ニューヨーク、メルボルンと対抗戦を実施するなどチーム強化と収益拡大が図られることになるが、うがった見方をすれば、実際は下部組織への編入以外の何物でもない。

 Jリーグきっての高収益クラブが、先陣を切って“欧州クラブの二軍入り”をしたことで、他クラブも雪崩を打つ可能性がある。

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