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「仮面ライダーの中で一番現実的なのは誰?」〜理工大の先生に訊いてみた

 来年は仮面ライダーも1971年の放映から40周年を迎える。仮面ライダー1号から現在放送中の『仮面ライダーOOO(オーズ)』に至るまで、実に仮面ライダーと冠するキャラクターは80人を超える程になった。

 「もし、実際に仮面ライダーが存在出来るとすれば、誰が一番現実性があるのか?」某理工大の先生に訊いてみました。

【人類自らの手で生み出されるヒーローが一番現実的】

 「歴代の仮面ライダーのデータにざっと目を通してみたんですが、意外と仮面ライダーってバットマンとかアイアンマンみたいに、表裏の顔を使い分けるヒーローという意味合いは無いですね。ちょっと驚きました。
 現実性があると考えられるのは仮面ライダーG3(登場作品『仮面ライダーアギト』2001年)ですね。人類社会に害を及ぼす未確認生命体が現れたとき、警察機構が防衛と殲滅の任に当たるのかちょっと疑問なんですけど。軍事用のパワードスーツも開発されつつありますしね。警察組織の為に実装備されるユニットと言うのはすごく現実的だと思いますよ。近い内にテロ対策等の為にこうした武装が生み出される可能性は高いと思います」

【社会的に認知されていないと厳しい】

 「仮に仮面ライダーの様なヒーローが現れたとしても、社会的に認められるのがすごく難しいと思います。特に昭和の仮面ライダー等は敵が改造人間な訳でしょう。ライダー自身も勿論、戦う相手も元々は人間な訳で、これを倒すと仮面ライダーも殺傷行為を行っていることになってしまう。   
 仮面ライダーの戦闘行為が国家や警察機構等にも公的に理解され、認められなくてはならないでしょうね。仮面ライダーと警察との共闘が描かれた『仮面ライダークウガ』(2000年)の作劇は面白いと思いました。
 テクノロジーと社会性との可能性として、現実性が高いと思われるのは『仮面ライダースーパー1』(1980年)でしょうか。惑星開発用の改造人間という設定ですが、将来的に宇宙開発が進めばこうしたサイボーグが生まれてもおかしくは無いですね。ただ、実際にはサイボーグよりもロボットの開発の方が進んでしまうと思います」

【仮に、人知れず戦うヒーローがいたとしたら…?】

 「いずれは生身の体を機械で強化したサイボーグソルジャーが現れる日も来るのかもしれません。が、まだまだ仮面ライダーの様にバッタの能力を備えた改造人間が生まれる可能性は未知の領域ですね。
 仮に、“素姓の知れない謎のヒーロー”として仮面ライダーが存在し得るとすれば、一番現実的なのはライダーマン(『仮面ライダーV3』1973年に登場)だと思います。仮面ライダーの姿を模した強化服を纏って、義手が武器になっている。このコンセプトを満たしたヒーローとしてシミュレーションすれば、ライダーマンは存在の可能性から極論を言ってしまうと、既に存在していてもおかしくないとは思います。流石にこのデータファイル(設定本)のそのままの能力は厳しいと思いますが…」

 因みに平成ライダーの殆どが、バッサリ。確かにモンスターやイマジンと契約するとか、鍛えたら変身出来るなんてのは非科学的にも程がありすぎるといったところだろうか。
 次点で挙げられたのが『仮面ライダーX』(1974年)だったが、テクノロジーの問題とスーパー1同様にロボットの開発が先に進むであろうという推察、そしてトドメは「いくら実の息子だからと言って、人体改造をしたらそれは犯罪なんじゃないのか」とのこと。
 混沌とした時代を打破してくれるヒーローが現れてくれる事を切に願うばかりだが、TVで見るようなヒーローはちょっと難しそうだ。

(小野寺浩 山口敏太郎事務所)

【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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