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亀田一家 ベガスの野望が吹っ飛んだ!!

 WBA世界フライ級タイトルマッチが6日、大阪市中央体育館で行われ、浪速乃弁慶こと亀田大毅は王者のデンカオセーン・カオウィチットに判定負け。約2年ぶりとなる世界挑戦もベルトを奪取することは出来なかった。この一敗は11月29日にWBC同級王者・内藤大助とのタイトルマッチを控える兄、興毅に影響を及ぼすこと必至。亀田家の今後はどうなる。

 大毅にとっては試合中に反則行為を犯した内藤戦以来、2度目の世界戦。そして、フライ級で試合をするのも今回が2戦目だった。
 前日計量では、デンカオセーンとともに一発パスしたものの、かすれた声で減量苦の影響も懸念されていた。それを現すようにこの日の直前計量では、王者が50.7キロから55.75キロに増量したのに対し、大毅は50.8キロから53.7キロしかリバウンドしなかった。
 そんな中、迎えた世界戦。人気ロックバンド「X JAPAN」のTOSHI、HEATHが国歌斉唱している時もどこか表情は硬いまま。
 大毅は左ジャブ、左ボディーの連打を序盤から使いながら、攻撃を組み立てていったが、老かいな王者にクリンチでペースを乱されてしまう。予告KOを狙っていた5Rには、左右のラッシュでロープ際に追い込むも、決定打を放つことは出来なかった。

 終盤には得意のジャブも少なくなり、ヘロヘロになった王者を最後まで捉えられないまま12R終了。判定0-2で敗れた。
 試合後、大毅は「(相手が)苦しいというのもわかっとったし、オレが(前に)行かれんかった。負けてるし、何も言うことはない」と目に涙を浮かべながら、力なく振り返った。
 2年前よりは格段にパワーアップしていたが、またしても世界の壁に阻まれた大毅。勝てる試合を落としたことによるショックは計り知れない。あるボクシング関係者が声を潜めて言う。
 「興毅選手にとっては崖っぷちに追い込まれましたね。三男(和毅)が育ってくるのももう少し時間が必要ですし。そのためにも内藤戦は絶対に負けられない戦いになるでしょう」。今回大毅が負けたことで、興毅は是が非でもベルトを奪取しなければなくった。そのプレッシャーは相当なものになることは間違いない。
 さらに前出の関係者は続ける。「亀田家の今後は、興毅の試合がどうなるかですよね。今度の試合次第では、しばらく世界戦から遠ざかってしまう。2カ月連続でタイトルを逃せば、カメダブランドが一気に崩れ落ちますよ」
 実は亀田家は大毅、興毅の国内史上初の兄弟世界王者誕生を足がかりにある計画を練っていた。大みそかにWBA、WBC両王者をそろい踏みさせ、亀田祭りを開催。三男・和毅がベルトを奪取した直後には「アジアの亀田3兄弟」としてラスベガスに乗り込むという壮大なもの。しかし、そんなドリームプロジェクトも下方修正せざるを得なくなってしまった。
 今回の敗戦で土俵際に追い込まれた亀田家。すべては興毅の拳に託されることになった。   

 大毅が負けたことで、未発表曲は“お蔵入り”となってしまったが、各界から大毅の生歌を聴きたいという声は後を絶たない。
 演出家で本紙コラム『ジョーシキなんて吹っ飛ばせ』(毎週月曜日掲載)でおなじみのテリー伊藤氏は「悔しいという気持ちを歌にぶつけたっていい。恋の歌だって、失恋したときにこそ、心に響く。楽しいときばかり歌っても仕方ない。歌わないでお蔵入りなんて、もったいないよ」とコメント。
 また、「X JAPAN」運営委員会取締役の高野一男氏も「残念ですね。曲を作られたり、ピアノを習われたりしているようなので。仲間も聞きたがっているみたいですよ」と興味を示している。
 いずれにせよ、大毅の美声を聞くことは次回以降に持ち越しになった。

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