search
とじる
トップ > スポーツ > 「これがプロレスだ!」新日本、鷹木信悟とSHO&YOHが防衛!

「これがプロレスだ!」新日本、鷹木信悟とSHO&YOHが防衛!

pic pic

鷹木信悟

新日本プロレス
『NEW JAPAN ROAD』
▽20日 東京・後楽園ホール 観衆1,353人

 新日本プロレス後楽園大会4連戦の2日目が20日、同所で開催された。この日は、メインイベントでNEVER無差別級選手権試合、セミファイナルでIWGPジュニアタッグ選手権試合と、最近の新日本が後楽園で2大タイトルマッチを行うのは異例なことである。

 まず、第4試合で行われた中西学のファイナル後楽園ホールIIでは、前日に鈴木軍を破った中西率いる第3世代の勢いが止まらず。この日は、中西の好アシストから、小島聡がEVILにラリアットをズバリと決めてカウント3。なんと、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンからも勝利を収め、第3世代の健在ぶりを猛アピール。小島はEVILを挑発していることから、両者のシングルマッチが組まれる機運が一気に高まった。第5試合では、21日に行われるIWGPタッグチャンピオンチームのG.o.D(タマ・トンガ&タンガ・ロア)と、挑戦する棚橋弘至&飯伏幸太が、最後の前哨戦として、8人タッグマッチで激突。タマがジュース・ロビンソンにベルトで殴打し、ロアがフォール勝ち。試合後も棚橋&飯伏をベルトでKO。棚橋&飯伏にとってはタイトル奪還に暗雲が立ちこめた。

 セミファイナルでは、IWGPジュニアタッグチャンピオンチーム、ロッポンギ3K(SHO&YOH)が、田口隆祐&ロッキー・ロメロの監督タッグの挑戦を受けた。ロッキーはロッポンギ3Kの創設者であり、2人にとってはマネージャー的な存在だったが、田口が「ユー・アー・プレイヤー!」と口説いたことで今回の一戦が実現した。ロッキーは「ショー!シバクゾコノヤロー!」とSHOを挑発。ロッポンギ3Kの手の内は全て知っているだけに、ロッポンギ3Kにとってはやり難い相手となり、かなり苦しめられたが、試合は26分を超える好勝負に。ファンから粘るロッキーに声援が送られていたが、最後は連携技ストロングXが決まり、SHOがロッキーから3カウント。ロッポンギ3Kが防衛に成功すると、最後はノーサイド。また見てみたい試合である。

 メインイベントでは、すっかりヘビー級の風格が出てきたNEVER無差別級王者の鷹木信悟に、“Mr.NEVER”石井智宏が挑戦。石井からすれば「俺に勝ってからチャンピオンを名乗れ」といったところだろうか。この試合のテーマは、ヘビー級に転向したどんなレスラーもぶつかってきた石井の堅すぎる壁に、鷹木がどこまで対応出来るのかだった。しかし、心配する方が野暮だったということが、試合が始まってすぐに気づく。石井の激しい打撃に対して鷹木は怯む場面もあったが、しっかりと応戦していった。やはり鷹木のパワーは尋常じゃない。ヘビー級に転向しさらに進化を続けているのだ。最後は鷹木式GTR。そして後頭部へのラリアットからパンピングボンバーを決めるも、これをカウント2で返されると、最後の力を振り絞り、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンが決まってカウント3。乱打戦に終止符が打たれた。27分を超える死闘だった。

 試合後、鷹木は「石井の野郎、アイツとことんぶっ飛んでんな。過激すぎだ。全部強烈で、ホント痛いけど、終わってみれば気持ちのいい痛みだな」と試合を振り返ると、「今の魂と魂のぶつかり合い。これがプロレスだ!まだまだこんなもんじゃねえからな。さらに、このベルトの価値を高めてとことん暴れ狂うからな。これからも暴れ龍のごとく駆け上っていくぞ!」と叫んで大会を締めた。ジュニア時代のライバルだったウィル・オスプレイが、ブリティッシュヘビー級王座を獲得したとともにヘビー級転向を宣言しており、「ベルトの価値を高めるためなら誰とでもやる」スタンスの鷹木の周りには、挑戦者候補がたくさんいる。石井という超えるべき壁を乱打戦で越えてみせたことで、ここから鷹木信悟が描いているNEVERロードを見ることが出来るだろう。
(どら増田)

関連記事

タグから探す


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ