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無報酬で独立リーグと契約の藤川球児 今季中のNPB復帰も視野

 独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグス入りを決めた前レンジャーズの藤川球児投手(34)が、6月8日、入団会見を行い、今季中のNPB復帰も視野に入れていることが明らかになった。

 藤川と高知との契約内容は異例なものだった。登板ごとのスポット契約となり、事実上フリーの立場。同球団の選手は月給10数万円だが、藤川はこれを辞退し、“無報酬”でプレーする。その代わり、登板試合のチケット収入の10%を児童養護施設に寄付する約束。

 NPBの新規契約期限は7月31日だが、すでに、四国アイランドリーグの前期は終了し、後期の開幕は8月1日とあって、今季中のNPB復帰はないとみられていたが、ここいきて事情が変わってきた。

 同球団は藤川の入団に当たって、オープン戦の開催を緊急決定。6月20日に香川オリーブガイナーズ・徳島インディゴソックス連合チーム戦、同27日に愛媛マンダリンパイレーツ戦を地元・高知球場で開催する。7月にもオープン戦を組む意向だ。藤川は20日の試合に先発予定で、中6日空くことから、故障さえなければ、27日の登板も濃厚。

 公式戦でないとはいえ、これで藤川が言う「未来のスーパースターになるチャンスをもった子どもたちに、僕が投げる姿を見てもらって今後の夢につなげてもらいたい!」との約束も果たせる。

 会見の質疑応答で、藤川は「力を発揮できていると感じれば。ここのレベルより、上のチームからオファーがあるか、ないか。必要だと言ってもらえるたら、しっかり話をしたい」とキッパリ。

 同球団の梶田宙球団社長は「ここで終わるような選手ではない。いつ(NPBから)呼ばれても構いません」と容認する構え。

 仮に短期間で、藤川が退団しても、同球団は知名度もアップし、スポンサー獲得にもつながり、オープン戦収入で潤うため、メリットは十分。

 スポット契約は今季中のNPB復帰を視野に入れたものである。問題は藤川がオープン戦で、しっかり結果を出して、NPB球団からのいいオファーを受けられるかどうかだ。

(落合一郎)

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