『いいとも』は32年、『はなまる』は17年続いた長寿番組だが、なぜ今年は看板老舗番組の打ち切り表明が多いのか。
「キー局では、毎年3〜4%の番組制作費削減を進めているが、それでも目標利益には追いつけない。そこで費用対効果が期待できず、老舗で低視聴率の番組の打ち切りに着手している。それも“来年3月”です。打ち切りを系列局に伝えるのは、3月なら年内か年明けでも十分間に合う。問題は『はなまる』、『いいとも』の“次”はどの番組か、で関係者は神経をぴりぴりさせています」(民放関係者)
長寿番組を制作する会社は、突然の打ち切り通告に対し、右往左往するしかない。定期的に入ってくる制作費が激減するので、資金繰りが破綻し、倒産する制作会社も出てくる。
そんな中、打ち切り候補で浮上しているのが、草野仁司会で27年続いている『世界ふしぎ発見』(TBS系)。
「だいたい9〜11%台で、8%台の時もある。ただ、草野は業界の天皇といわれておりクビが切りにくいし、うるさ型の黒柳徹子が出ているのもネックになっている。とにかく、切るには鬼になるしかない」(放送業界事情通)
『所さんの目がテン』(日本テレビ系)も24年目で、候補と囁かれている。
「今年4月、土曜午後5時から4年ぶりに日曜午前7:30に復帰したが、科学や自由研究を題材とした内容はもうマンネリ気味。5〜6%と元気がない」(テレビ誌編集担当)
そして、フジ系では『SMAP×SMAP』だろう。
17年目に入るが、メンバーの“高齢化”が目立つ。中居正広が41歳、木村拓哉も41歳。稲垣吾郎が39歳、草なぎ剛も同じく39歳、そして香取慎吾が36歳だ。全員がダンスをすれば息切れするため、その時間は削られている。
「今年、稲垣と草なぎの2人は40歳になる。30代は香取だけで完全にオッサングループ。『SMAP×SMAP』も視聴率がヒト桁台のときが多く、『嵐』に枠を渡したらどうか、という指摘は日増しに多くなっている」(芸能界事情通)
番組打ち切り旋風が吹きまくるのはこれからだ。