1日のディファ有明大会でKENTAから次期挑戦者に指名された青木。7・12後楽園ホール大会では、ジュニアタッグリーグ公式戦で、KENTAをギブアップさせており、実績も申し分ない。
ところが青木の口からは意外な言葉が飛び出した。「チャンピオンから指名されて光栄です。勝ち逃げしたいわけでもないんですけど、すぐには…」と保留したのだ。
もちろんタイトル挑戦が嫌になったわけでもない。ただ、自身で納得できていない部分があるのも事実。それだけに「もう一発(試合を)やって、やるしかない。くるのがわかっていても、もう1回腕ひしぎ(逆十字固め)でギブアップとれたら、これほど屈辱的なことないじゃないですか。絶対にチャンスはつかみ取りたい」と再度KENTAを倒し、逆指名する。
最近は新日本プロレスのベスト・オブ・ザ・スーパージュニアでベスト4、ノアのジュニアタッグリーグ戦では準優勝を果たすなど、急成長を遂げている青木。「足りないのは経験の差だと思う。いい経験してもう一歩上に行くための研究中」とキッパリ。
さらに「関節技にはこだわりがあるんですよ。ギブアップとったからっていうのもあるんですけど、どんなに余裕ある相手でも極まった時は終わるんで。一発逆転を狙える」と自身の得意技に対する思いを口にする。
「極まるまでは絶対に離さない。腕ひしぎで(KENTAから)ギブアップをとれるよう磨きをかけています」と“スッポン殺法”で挑戦権奪取を誓った青木。決戦に備え静かに牙を研いでいる。