実は、最近放送されているアニメにドクターペッパーの登場が増えている。代表格は『シュタインズ・ゲート』と『神様のメモ帳』だが、この2作品ではドクターペッパーが作中に頻繁に登場。スポンサーの都合上、正式な商品名ではなく愛称のドクペにはなっているがデザインはドクターペッパーそのもの。4月から放送開始の『シュタインズ・ゲート』で主役である岡部倫太郎が知的飲料だと宣伝した結果、6月辺りにアマゾンで商品レビューが大量に投稿されはじめ、7月から始まった『神様のメモ帳』でもヒロインであるニート探偵、アリスが「栄養補給ならドクターペッパーだけで十分のなのだよ」と愛飲していることで、さらに人気に拍車がかかり、現在に至っている。
よく仕事で米国に行く知人のミリタリー系雑誌のカメラマンの話によると、ドクペ発祥の地、米国ではコーラに次ぐポピューラーな炭酸飲料で、どこのコンビニやファストフード店にも置いてあるという。日本での流通は全国区ではなく関東圏と一部地域のみでの販売。その独特な味が災いしてか、好き嫌いががきれいに分かれる飲み物で、今までは、そこまで注目されることはなかった。
千葉、茨城など一部地域で販売されているだけであった「MAXコーヒー」もローカルでの販売だったものが『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』などドラマや映画での露出が増え人気を獲得。ジワジワ販売地域を広げ、最終的に09年には全国発売するに至っている。強烈な甘さで、好き嫌いが分かれるという点は、ドクペに似ている。今回のアニメでのプッシュにより、飲まず嫌いの人が飲み始め、流通圏外の地域でもネット通販で買う人が増えたはずだ。もしからしたらドクペの全国流通も今後ありえるかもしれない。
また、ドクペといえばたまにイラストをあしらったデザインボトルを発売することでもしられているが、アニメとのコラボなども今後期待したいところだ。(斎藤雅道)