(1)以前と同じ生活しているのに、食べても食べても痩せる…糖質をエネルギーに変えることができなくなる。代わりに脂肪や筋肉が分解されてエネルギーになるため、食べても痩せる。
(2)尿の回数が増えて量も多く、臭いのが気になる…血糖が高いと尿量が多くなる。尿と一緒にブドウ糖が排出されるので、尿から甘い臭いや泡立ったりする。
(3)とても喉が渇く…尿の量の排出が多いため、水をいくら飲んでも喉が渇く。
(4)身がだるい…糖質がエネルギーに変えられないために起こる。放っておくと合併症となり昏睡状態にも。
(5)甘いものが急に欲しくなる…仕事のストレス解消などでアルコールが飲めない人が、チョコレートや甘い菓子類を食べて発散するうち、「甘味依存症」に。眠り込んだり、症状が酷くなると糖尿病、高血圧、うつにもなる。
管理栄養士・料理研究家の林康子氏は言う。
「糖質オフ(制限)の生活をするには、三つのルールがあります。まずは主食や砂糖たっぷりのお菓子など、糖質を含む食べ物を極力控える。これは血糖値が安定、脂肪が減ること請け合いで、ダイエットにも効果があります。次に、タンパク質中心のバランスの良い食事を摂ること。糖質を控える代わりに肉、魚介、卵、大豆製品、野菜、きのこ、海藻類をしっかり食べましょう。献立は肉や野菜などの主菜が2品、汁物1品が基本。三つめに、糖質オフなら脂肪分、カロリーは気にしない。揚げ物はもちろん、マヨネーズや生クリームもOK。またお酒飲みは、ワインや蒸留酒(ウイスキー、ジン、焼酎)であれば飲んでも大丈夫。ただし、ほどほどにしましょう」
ただし、「肝機能の働きが低下している」「活動性すい炎」「肝硬変」「妊婦」を患っている人は、避けた方がいい。他に血糖降下剤を飲んでいる人、インシュリンを注射している人などが糖質制限に取り組むと、低血糖発作を起こす可能性がある。また痛風発作がある人、尿酸値が高い人、狭心症、心筋梗塞などの症状がある人も注意が必要だという。糖質制限を始めるときは医師に相談してほしいと、林さんは言う。
これを機会に、ぜひ糖質コントロールに注目して健康的な生活を目指そう。