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楽天コーチ配置転換の謎 星野不在でベンチ内が空中分解

 東北楽天ゴールデンイーグルスのベンチ内が大混乱に陥っている。これを収められるのは、星野仙一監督(67)だけかもしれない。
 「チームの成績が落ち込むと、シーズン中でもコーチの配置換えを行うのが楽天のやり方ですから(笑)。古くは球団創設1年目のシーズン序盤に、一、二軍の一部コーチを入れ換え、星野監督が指揮していた2011年シーズンもコーチの配置換えを行っています。選手も『免疫』ができていますから、そんなに動揺はないと思いますよ」(球団OB)

 とはいえ、今回のコーチの配置転換はこれまでとは少し違う。打撃担当の平石洋介コーチ(34)に走塁部門を兼任させ、その平石コーチが『一塁ベースコーチ』に立つことになったのは、6月14日。その3日後の同17日に、平石コーチと入れ代わった米村理・外野守備走塁コーチ(55)の二軍降格が決まった。礒部公一・二軍外野守備走塁コーチ(40)と入れ代わり、平石コーチに変わったばかりの一塁コーチャーを礒部コーチが務めることになった。
 「チームの盗塁数が少ない、外野の失策が多いというのが、フロントの説明ですが…」(担当記者)

 同時点での楽天の盗塁数は、リーグワーストの『16』。盗塁数5位の千葉ロッテ(37回)の半分以下だ。61試合を消化した時点での外野失策数は『6』。パ・リーグでは埼玉西武の『7』に次いで、2番目に多い。フロントの説明は理に適っているが、日本一になった昨季もチーム総盗塁数は『62』。機動力不足が最下位転落の原因とは言い切れない。
 「過去、シーズン途中に降格されたコーチは退団の憂き目にあっています」(前出・OB)

 佐藤義則監督代行(59)はチームを最下位に落としてしまったが、その非を問う声は出ていない。現一軍スタッフでコーチのまとめ役は、肩書では仁村徹チーフコーチ(52)。ファームの責任者は大久保博元二軍監督(47)であり、星野監督が復帰したあかつきには、佐藤、仁村両コーチと大久保二軍監督が再建の中核を託されるという。
 「佐藤代行は野村時代からチームを支えてきた功労者。仁村コーチは中日時代からの星野監督の右腕です」(前出・同)

 大久保二軍監督が楽天入りした12年、星野監督は「ワシは(招聘理由を)知らん」と話していた。大久保二軍監督は西武退団後、少年チームの指導も行い、その熱心さが三木谷浩史オーナーの目に止まったという。同オーナーのご子息は野球少年なので、それが『縁』らしい。
 「仁村コーチと降格した米村コーチは、ともに『叱り役』でした」(関係者)

 叱り役が暴走すれば、ベンチの雰囲気は悪くなるばかり。黙って睨みを利かせていた星野監督は、クセの強いコーチ陣にもブレーキを掛けさせていたようだ。

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