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やはり谷繁兼任監督はダミー 中日・落合GMが強権発動する4番小笠原

 中日・落合博満GM(60)の現場介入が波紋を呼んでいる。今キャンプの中日の話題は谷繁元信兼任新監督。ドラゴンズにどのような指導を施すか注目されたが、いきなり「軍師・落合官兵衛」にその役を奪われた。ウインドブレーカーに身を包み、ブルペンで若手投手を指導する谷繁兼任監督をよそに本球場で打撃指導を続けているのだ。
 「もともと、中日は落合GMの実質監督を描いていた。谷繁兼任監督は当初からダミーだったのです。選手たちも取材陣も、ようやくそれがわかった。いかにも落合らしいイヤラシイ手口ですよ」(スポーツ紙デスク)

 沖縄・北谷キャンプでどよめきが起こったのが、第2クール初日の2月5日の打撃練習だった。それまで静観していた落合GMが、荒木がティー打撃を始めると自らバットを持ち、例の神主打法でバットの出し方をアドバイス。3年ぶりの直接指導に荒木は苦笑いしていたが、その後に事件が起きた。

 落合GMは隣で練習していた谷繁兼任監督にも声を掛け、お手本のスイングを披露。GMの出過ぎた監督指導にネット裏の偵察部隊も驚いたが、練習中の中日ナインはもっと驚いた。両者の位置関係がくっきりと表れたからだ。これに努めて平静を装ってきた谷繁兼任監督もむっつり。
 「どこがGMなものか。落合氏が実質監督」と、偵察メモに書き込んだライバル球団007は「逆に今年の中日は警戒が必要。徹底して張り付きます」と言う。

 別の偵察担当者が続ける。
 「新チームのキーマンは巨人から移籍してきた小笠原。日ハム、巨人時代と常に練習パートナーを務めた落合GMとの信頼関係は今も揺るがない。落合GMが助言を求める相手は、谷繁兼任監督ではなく常に小笠原道大。最高年俸4億3000万円だった男を3000万円で呼んだ手前もあり、もう一度、花を咲かせたいのでしょう。隠し玉は4番小笠原かもしれません」

 黒衣を着てこそ「策士」なのだが、中日の“軍師官兵衛”にはその気などサラサラない。この火種が吉と出るか凶と出るか。

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