search
とじる
トップ > スポーツ > ダメ虎お家騒動 江夏vs掛布「次期阪神監督」抗争(1)

ダメ虎お家騒動 江夏vs掛布「次期阪神監督」抗争(1)

 オープン戦の不調が本物だったことを示すように低空飛行を続けている阪神。開幕カードの巨人戦では3試合で47被安打27失点。しかも頼みの西岡が飛球を追った際に福留と衝突し、鼻骨と肋骨を骨折。復帰は早くとも5月20日の交流戦開始以降というから大変だ。
 開幕前に「非常に危機感をもっている。このままではチケットの売れ行きがサッパリだ」と嘆いた坂井信也オーナーの危惧は現実のものとなりつつある。

 そこで聞こえてきたのが、現在、二軍にいる掛布雅之DC(GM付育成&打撃コーディネーター)の一軍引き上げ案だ。4月11日から甲子園球場で行われる巨人3連戦でもチケットが売れ残るようなら、ミスタータイガースの神通力でダメ虎をよみがえらせ、オールド阪神ファンを呼び込むしかない。掛布氏の入閣をチケットの販促につなげようという作戦なのだ。
 「人気選手の西岡が戦列を離れたのが何より痛い。レギュラーにはこれといったフレッシュな人材がいない。それでも首位争いを演じていれば客は来るが、こうも2けた失点が続けば、ソッポを向かれて当然。こうなったからには、二軍で指導している掛布氏を一軍に呼び、起爆剤になってもらう。そういう声が球団内外から日増しに強まっています」(阪神担当記者)

 その兆しはある。4月2日の中日戦では先発したドラフト6位ルーキーの岩崎が5回3安打無失点の好投。西岡の穴を埋める上本、ゴメスの加入でスタメン落ち危機の新井兄弟、不振の福留に代わって右翼を守った俊介らのハッスルで、15−0で圧勝した。掛布氏が提唱する「ベテランにばかり頼らず、試合に出たくてウズウズしている若手や中堅を積極起用する」策が見事にはまった格好だ。
 「和田監督は今季が3年契約の3年目。通常なら夏前からストーブリーグが始まるが、今年は思いのほか早く、水面下では次期監督が焦点になっている。そこから伝わってくるのは、掛布氏の名前。『阪神最後の大物』と言われながら、まだ一度も監督に就いていない掛布氏に託す以外にタイガース再生はない、というのです。選手たちもそっち方面に神経をとがらせ、試合に集中できないでいる」(別の阪神担当記者)

 一方、監督の人選をつかさどる立場の中村GMにも異存はなさそうだ。掛布氏は千葉県の後輩。実質経営する会社が4億円の負債を抱えて倒産し、金銭トラブルがマスコミをにぎわせている中で、DCに就任させたのも中村GM。もちろん、その延長線上には“ポスト和田監督”があり、掛布政権を誕生させることで、自身もまた引き続きGMにとどまろうという、政治的思惑も透けて見える。
 このように、掛布氏の緊急入閣は中村GMにとっても渡りに船の話に聞こえるが、「掛布緊急入閣」を仕掛けているのは、実は次期監督に別の人物を推す阪神OBグループだというウワサもある。

 中村GMは掛布氏の入閣を推進するどころか、逆に制止しているというから、わけがわからない。
 「中村GMはスポニチ、野村監督はサンスポといった具合に、阪神の監督は各スポーツ紙で評論家を務め、虎党の支持を背景に阪神の監督に就く。掛布氏の場合、日本テレビ=報知のイメージが強すぎて、在阪スポーツ紙は決して快く思っていない。巨人が優勝し、阪神監督まで巨人系となっては、売り上げに響く。そこで対抗馬に推しているのが、掛布氏以上に超大物の江夏豊氏なのです。江夏氏はテレビ大阪とデイリースポーツで評論活動を続け、タイガースの試合を最も見ている。現役引退以来、一度もユニホームを着ていない江夏氏が監督に就任すれば、マスコミの話題になるだろうし、こと野球への情熱、観察力で右に出るものはいない。虎党にはバラエティー色が強い掛布氏より、心底野球好きの江夏氏に期待する声が大きいのです」(スポーツ紙デスク)

スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ