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中日・谷繁兼任監督が悲鳴! 猛威を振るう落合GM 「クビ切り・リストラ」の裏に次期監督オレ(2)

 それにしても落合氏の剛腕ぶりは“元祖”小沢一郎氏に勝るとも劣らない。コストカッターとしての用意周到さ、実行能力は、日産自動車を再建したカルロス・ゴーンCEOが舌を巻くほどである。
 中日の契約更改交渉は11月5日に始まったが、この時点で、選手サイドの負けは決まっていた。落合GMが外堀も内堀も埋め尽くしていたからだ。
 次期監督候補だった井上一樹打撃コーチ、鈴木孝政二軍監督をはじめ、球団功労者の宇野勝、川又米利、彦野利勝、平野謙など一、二軍合わせて10人以上の首脳がチームを去る。古株の山崎武司も現役引退に追い込んだ。これで“うるさ方”を一掃し、選手サイドを孤立させた。
 更改交渉にも仕掛けが施されている。通常、中日に限らず、更改は若手や年俸の少ない選手から始まり、主力選手、高額選手は12月と決まっている。ところが、落合GMは順番を真逆に入れ替え、大物、高額年俸選手から始めたのだ。

 しかも手の込んだことに、更改スタート前日の4日にはドラナインの精神的支柱ともいえる井端弘和内野手(38)をいきなり解雇、自由契約の手続きをとった。
 「1億9000万円から88%減の2300万円。いやなら辞めろと。これじゃ見せしめの刑というか、さらし者ですよ。10月に右足と右肘にメスを入れたからといって、ベストナイン5度、ゴールデングラブ賞7度の功労者。しかも、落合氏の一番弟子です。そこで球団フロントは最初の下交渉で、野球協約が定める減額制限いっぱいの40%減を提示し、井端も受け入れる考えでした。が、落合GMが『億以上の金を出すリスクを球団が背負える状態じゃない』と、88%減(本人が同意すれば制限を超えて減額が可能)に大幅に下方修正したことで、ケツをまくって退団したのです。この一件で選手たちは25%減、40%減(年俸1億円以上は40%まで可)ならクビよりましか、というムードに陥ってしまいました」(中日担当記者)

 案の定、先週5日、契約更改交渉初日からの4日間で37人が更改し、ダウン提示の26人で合計約4億9000万円。このうち荒木雅博内野手(1億7000万円→1億200万円)、吉見一起投手(2億9000万円→1億7400万円)など減額制限一杯が13人。
 山本昌投手(6000万円→4000万円)は制限超え。守護神・岩瀬仁紀投手こそ3億7000万円をキープできたが、主砲・和田一浩外野手は8000万円減の2億5000万円、中継ぎエース・浅尾拓也投手も5500万円減の1億6500万円、6月にノーヒット・ノーランを達成した山井大介投手でさえ2000万円減の6000万円だった。

 これに井端の年俸1億9000万円を加えれば、わずか5日で6億円強を削減したことになる。
 「GMとしての落合氏の年俸は8000万円だそうですから、もう十分に回収できた。白井オーナーの信頼をさらに得た落合GMはFA補強にも乗り出しており、日ハム時代から師弟関係にあった巨人の小笠原道大に加えて、西武の片岡治大内野手も狙っている。片岡には西武出身の森繁和ヘッドが深く食い込んでいるようです。ただ、いずれも谷繁監督は蚊帳の外。しかも大幅にコストカットされた選手たちのフラストレーションは谷繁監督に向けられており、ちまたでは“監督返上”の噂さえ囁かれています」(スポーツ紙担当記者)

 中日は谷繁監督と4年契約を結んだが、現役選手でもあることから、今季年俸1億9000万円を更改交渉する必要がある。当然、監督料の上乗せが予想されるが、ここで落合GMが40%超えのダウンを提示することになれば、その上乗せ分など軽く吹き飛んでしまうだろう。
 もし「兼任監督でさえ…」となって選手たちの不満が緩和されるなら−−。それを想定済みだとすれば、落合GM恐るべしである。

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