いまや知らない人はいないくらいに露出の多い『けいおん!』であるが、そのファン層というかどのような層に受けているのかピンとこない方も意外と多いのでは?
社会現象にもなった『エヴァンゲリオン』、現在もその人気を高め続けている『ワンピース』などは芸能人でもファンが多く、この2作は彼らによるファン発言がブームの原動力に一役買ったとも言われている。ところが、現在『けいおん!』のファンであることを公言する芸能人は意外と少ないという。
一時期、熱心にファンアピールをしていたのがアンガールズの山根で、彼のブログ一発目のネタは「最近、『けいおん!』というマンガ、アニメにはまっています。」というもので、その後ブログには『けいおん!』キャラのフィギュアをもらった話(誰からは不明)、さらには『クイズヘキサゴン!』で山根はなんと『けいおん!』のオリジナルTシャツを着て出演という離れ業をしていた。
また、大の『ガンダム好き』として知られオタク文化にも明るい歌手の西川貴教は先日、ツイッターで京都で「ひとり京アニフェスタ」と題し、ひとりで『けいおん!』の劇場版を鑑賞していたことを告白。ほかには中川翔子、天津の向清太郎などが著名なファンとして知られるが、前出の4人は『オタクキャラ』を武器している一面もあるため、意外性という意味ではやや弱いのも確かだ。
そんな中、『THE ALFEE』の高見沢俊彦が「毎週『けいおん!』を見ている」と一時期、噂になったとことがある。「ベテラン歌手が深夜アニメを…」と衝撃を隠せないが、実はこの話はネットが生んだデマで、後日自身の出演する番組でこの噂を否定していた。
だが、ベテラン歌手にもファンはいて山下達郎は以前、雑誌のインタビューで「最近『けいおん!』にハマッています」と語っていた。
山下達郎の弁によると『けいおん!』を読むと小中学生のころに在籍していたブラスバンド部のことを思い出し、「今の女子高生も考えていることは変わらないんだな」と感じ、今も愛読しているという。
このように、ファンを公言する数は少なくとも、確実にファンは増えており、芸能界でも『けいおん!』はちょとしたブームになっているようだ。
『けいおん!』はいわゆる『萌えアニメ』に属するということで、なかなかファンであることを明かしづらいという事情もあるが、ブームな今だからこそ『アメトーク』などで「『けいおん!』芸人」を是非特集してほしい。