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巨人・楽天「Vの悲劇」 巨人・原監督が予告する冷徹大改革の全容(2)

 来季の阿部は打力優先で一塁兼任が予想されるが、ここでも摩訶不思議なコンバート案が検討されているという。正遊撃手・坂本の一塁兼任案だ。
 巨人ファンをあっと驚かせたのが、9月6日の阪神戦(甲子園)だった。スタメンを伝える場内アナウンスで「6番・一塁・坂本」と流れると、スタンドばかりか、阪神ベンチも首をひねった。正一塁手のロペスを二塁に回し、遊撃には寺内崇幸。いかなる事情であれ、坂本を今まで一度も守らせたことのない一塁で起用したからである。
 「WBCの疲労が原因なのでしょうが、8月中盤以降の坂本は絶不調。ラストスパートの9月は打率1割台に低迷とさらにひどく、目を覆いたくなるほどでした。そんなスランプ真っただ中の坂本がアドバイスを求めているのが、監督でも打撃コーチでもなく、主将の阿部です。原監督の迷采配もこのことと無縁ではないでしょう。人気選手の坂本といえども、容赦しないという宣戦布告だったのではないか」(巨人関係者)

 坂本の後釜となる正遊撃手には、思わぬ現役メジャーリーガーの名前が囁かれている。ブルージェイズの川崎宗則内野手(32)だ。イチローに師事する川崎は、もはや米国では一緒のプレーはかなわぬと判断したのか、将来の“イチロー巨人入り”を先取りする形で、巨人移籍をソフトバンク会長の王貞治氏に相談しているという。
 巨人入りすれば、正遊撃手は確実。阿部派の坂本の失速は避けられず、そうなれば阿部の求心力低下も必至。同じく阿部一派、中央大学の後輩でもある澤村も、9敗目を喫した9月6日の阪神戦を最後に先発をはじき出され、中継ぎに身を置いている。およそ3カ月、白星がないのだから仕方がない。今後のポストシーズンはさらに厳しく、先発は内海、杉内、菅野の先発トリオで、マシソン、山口、西村の最強リリーフ陣。阿部側近の澤村は負け試合の中継ぎしか出番がない。
 追い打ちをかけるように、今オフには西武の涌井秀章投手(27)がFA宣言する手はずになっており、巨人入りが濃厚だという。'07年に17勝、'09年に16勝を挙げた元エースが不振なのは球団との折り合いが悪いだけで、新天地の巨人なら先発3本柱入りも可能。澤村はトレードの可能性すらある。

 問題はこれだけ側近たちが疎んじられている現実に、阿部がどう出るかだ。シーズン前に山本浩二氏担ぎ出しの噂が原因とはいえ、監督とチームリーダーの関係がぎくしゃくしていては、今後のポストシーズンが心配になるからだ。
 「問題はないだろう。阿部が子飼いの選手たちにゴーサインを出し、ギアをトップに入れさえすれば、坂本も澤村も一気に走りだすはず。終盤での阿部派の低迷は、原監督へのサボタージュとCS、日本シリーズに備えたリフレッシュが目的。主将の阿部を中心にフルスロットルにすることで、あらためて慎之助の存在感を見せつけるのではないか。そうなれば、またぞろ原監督の勇退説が浮上する」(巨人OBの野球解説者)

 原監督がサバイバル戦を制するのか、阿部派が巻き返すのか。巨人の敵は他球団ではなく自陣にいる。
 原監督が予告する「これまで経験したことがない内戦」が見ものだ。

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