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仰天! 「地下プロレス」が「霊峰富士山頂」にて「日本最高峰プロレス」!!

 一昨年7月の国内初上陸以来、日本のファンにもその存在を知られることとなった「地下プロレス」。以来地下の闘いの輪は、東京から飛び火し、オーストラリア、ハワイ、タイ、香港、そしてネパール…と、ワールドワイドに拡大していった。
 そしてフランスに存在する地下プロレス支配組織・WUW(World Underground Wrestling)が、次なる戦場に指定したのが…なんと、霊峰・富士の山頂!! 「日本一高い山」で行われる「地下プロレス」…、WUWのボス、イワノフ・ロゴスキーJr.の真意は現在のところまったく不明だが、いずれにしろ、地下日本阿吽王者の日龍&三州ツバ吉のコンビをはじめとする地下戦士たちに、フランス地下組織から「FUJIへ行け」との招集メールが送りつけられ、富士山頂で闘いが繰り広げられることが否応なく決定した。

 登山スタートは、なんと前日(28日)の深夜。地下戦士たちは、真っ暗闇の山腹を這い登り頂上を目指し、そして食事も睡眠も満足に与えられないままの悪条件で闘わなければならない。そして戦場は、山頂の岸壁…。「“富士山頂で地下プロレス”…、本当にやるのか?」という疑念が、重い身体を引きずって登る地下戦士たちの表情に色濃く浮かぶ。
 しかし朝5時過ぎ、八合目を照らすご来光に、地下の荒くれ者たちも一様に心を奪われる。日本一の絶景に震える感情にだけは、敵と味方の区別など存在しない。

 それからも岸壁を這い続けること数時間。ついに地下戦士たちが霊峰・富士の頂上にたどり着いた。
 山頂の鳥居と小屋を抜け、火口に近づくと、そこに現れたのは、新宿の地下聖地『CORE STADIUM』を思わせる赤と黒のマット。しかもご丁寧にも、マットの周りに4本の登山杖が立て掛けられ、簡易な造りながらもれっきとした“地下のリング”が組み立てられている。富士山頂で地下プロレスが…、本当に行われるのだ!!

 この“頂点の闘い”に選ばれし男たちは、日龍&三州の阿吽コンビに、“カポエイラ・マスター”ペドロ高石。そして、底の滑るレスリングシューズで3,776メートルの高みを登頂する荒行(奇行?)を完遂した“人生レッドカード”ことJOMが、アクシデントにより登頂を断念した吉田充宏の代打として、半ば強引に参戦の権利を勝ち取った。
(ちなみに吉田は、山頂を目指す途中の八合目にて、高山病に倒れた美少女を救出するため、泣く泣く登頂と試合出場を断念。本人の無念さは、推して余りあるものがある…)

 火口そばのリングで行われる“富士山頂の地下プロレス”。地下戦士たちが叫び、身体をぶつけ合う音が岸壁に反射し、大きく響き渡る。気づけば「何が起こっているんだ?」とばかりに登山客がリングの周りを取り囲み、チョップの打ち合いにやんやの歓声を飛ばす。プロレスを知らない一般の登山客も熱狂し、富士山頂の一角は、あたかもカーニバルのような興奮状態と化している。ギャラリーの男性の一人が、目を見張りながらこう叫んだ。
 「これが本当の“日本最高峰のプロレス”だな!!」
 そして、観客の熱気に煽られ猛ハッスルのペドロ高石が、日龍をリングの外に引っ張り出した! 砂と火山灰にまみれながら、二人の裸の男が殴り合い、そして斜面をゴロゴロと転がっていく…。このシュールな光景に、地下プロレス未見の一般登山客も「誰か教えてくれよ…」と、心の中でつぶやいたことだろう。
 試合は三州が腕固めでJOMを仕留め、阿吽王座の防衛に成功。かつて富士登山直後に試合出場、試合直後に富士登山など、富士にまつわる数々の荒行(奇行?)を自らに強いてきた“フジヤマ・マスター”が、その面目を保った。

 艱難辛苦を乗り越え、やっとの思いで頂上にたどり着いたら、眼前でプロレスが繰り広げられていた。
 日頃プロレスと無縁の多くの登山客にも、一生忘れ得ぬ一日となったことに違いない。

◆地下プロレス『EXIT-48 FUJIYAMA』
2010年8月29日(日)
会場:霊峰富士山頂(登山客15,000人・超満員)

<地下日本阿吽王者選手権 時間無制限一本勝負>
[王者組]日龍、○三州ツバ吉(6分39秒 腕固め)[挑戦者組]ペドロ高石、●JOM

※第2代王者組が3度目の防衛に成功。
※直接勝負を決めた選手に阿の帯が、そのパートナーに吽の帯が授与される。よって、勝負を決めた三州に阿の帯が、そのパートナーの日龍に吽の帯が授与される。

地下プロレス『EXIT』公式サイト
http://www7.plala.or.jp/EXIT/
梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?
http://npn.co.jp/article/detail/97320773/
“幻想”の教育を授かって…地下戦士たちの闘いは烈しさを増す 3・28地下プロレス『EXIT-33 CORE:K』(2)
http://npn.co.jp/article/detail/82818271/
日本阿吽王座にキャプチャー王座…地下ベルトの王座交代劇、続々 4・18地下プロレス『EXIT-37 HIGHEST』(3)
http://npn.co.jp/article/detail/96811864/
阿吽王座防衛も、試合後に飛ぶ富豪2夢路の鉄拳…これは何を物語る? 7・18 地下プロレス『EXIT-41 CORE:N』(2)
http://npn.co.jp/article/detail/20754464/

(山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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