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日本ハム・栗山監督が非情采配 “リアル二刀流”デビューとなった大谷の勝ち星はく奪

 投打二刀流を目指す日本ハム・大谷翔平投手(18)が、初めて同じ試合で投手、打者の両方に挑むことで注目を集めた6月18日の広島対日本ハム(マツダ)は、ドッチラケの結末となってしまった。

 日本ハム・栗山英樹監督は「まだ2つともやれるほど余裕がない」として、大谷を下位打線で起用することを示唆していたが、発表されたスタメンは高校野球さながらの「5番投手」。プロ野球で先発投手が中軸を打つのは、63年に梶本隆夫(阪急=現オリックス)が3番投手で出場して以来、実に50年ぶりという異例の事態だった。

 大谷は投手としては、いきなり最速157キロを記録するなど、1回を無得点に抑えた。しかし、2回表に打者として二塁打を放って出塁し、走者として残塁した後、すぐのマウンドで、2回裏の先頭打者・松山竜平外野手にプロ初被弾を浴びた。

 3回裏は制球を乱し、2四球1死球を出し、1死満塁から、打者・松山はショートゴロ。1塁走者が2塁で封殺されたが、走者のスライディングをよけた二塁手の今浪隆博内野手が転倒しているすきに、三塁走者だけではなく、二塁走者まで生還する不運に見舞われ、無安打で2点を奪われてしまい、0-3のビハインド。

 4回表、自軍の打者陣が奮起して3点を奪い、同点に追い付くと、5回表、1死満塁から打者・大谷のショートゴロの間に1点が入り、日本ハムが4-3と勝ち越し。さらに、この回、もう1点を追加して、5-3と2点のリードとなった。

 投手・大谷はあと1回を1点以内に抑えれば、勝ち投手の権利を得ることができたが、大谷が向かったのはマウンドではなく、右翼だった。勝ち投手の権利を目前ではく奪してしまった栗山監督は、「あんな投球で勝ち投手になっちゃダメ。大谷選手は頑張ったが、大谷投手は厳しかった」と評して、チームの勝ちを優先させた。「オレも忘れないから、オマエも一生忘れるな」と、大谷に声を掛けたという栗山監督。

 投手としては、4回81球を投げ、4安打3四球1死球3失点(自責点3)で4奪三振の内容は決して良いとはいえない。しかし、過去2回の登板では勝負度外視で、5回まで大谷に任せていた。2度目の先発となった中日戦(6月1日)では、5-3とこの日と同じ得点経過で5回まで投げさせて、その結果としてプロ初白星がついた。

 現在、日本ハムはパ・リーグの首位争いをしているわけでもなく、最下位を独走中。ファンとしては、「あと1イニング、投げさせてほしかった」と思う向きも多かっただろう。

 打者としては、9回に代打を送られるまで、4回打席に立ち、3打数1安打1打点1四球。自身では、「打者では1点入れることができたので、50点くらい。投手では試合を作れなかったので30点」と自己採点した大谷。

 次回先発は26日のソフトバンク戦(東京ドーム)が有力とみられており、投球内容次第では、そのままローテーションに残る可能性もある。

 指名打者制を放棄してまで、投手・大谷を打席に入らせるかどうかについて、栗山監督は「ウチのDHより打てるというモノを示して自分でつかみ取らないと」と厳しい姿勢。

 日本ハムの指名打者は、リーグ本塁打王のミチェル・アブレイユ内野手。セ・リーグ本拠の交流戦では、一塁手の稲葉篤紀内野手をスタメンから外し、アブレイユを一塁に入れることが多かった。今後、大谷が打者として、さらに信頼を勝ち取れば、先発する試合で、アブレイユ、稲葉のどちらかを控えに回し、打順に名を連ねる可能性も秘めている。
(落合一郎)

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