「3冊とも、酒井被告に関して取材経験豊富な著者がそれぞれ独自の視点で書かれているから、読み比べてみると面白いと思う」(出版関係者)
酒井被告の逮捕からわずか2カ月あまりだが、今月立て続けに緊急出版されたのが、3日発売の「碧いうさぎの涙」(晋遊社)、7日発売の「酒井法子 隠された素顔」(イースト・プレス)、9日発売の「酒井法子 孤独なうさぎ」(双葉社)だ。
まず、「碧いうさぎの涙」だが、著者の憲旺利之氏のプロフィールによると、「大学卒業後、芸能マスコミに入り、スクープネタを連発。『火の玉記者』として活躍」とあるが、「元スポーツ紙の記者で、サンミュージックの担当をしていた人物がペンネームで書いた」(芸能ライター)。
同書では酒井被告の生い立ちから逮捕までが時系列で書かれ、非常に分かりやすい構成。さらには、「いただきマンモス」などメジャーなものから、「しちくれる(〜してくれるの意味)」などマイナーなものまでの“のりピー語”辞典や、酒井被告の年表、主な芸能人薬物逮捕者一覧など資料が充実。さらに、一時、酒井被告と同じ「サンミュージック」に所属した、ハリウッド女優の田村英里子が当時、酒井被告をライバル視していたことが明かされている。週刊誌記事の引用が多いのが特徴だ。
「酒井法子 隠された素顔」は芸能リポーターの梨元勝氏が語り下ろし形式でつづっている。
梨元氏が酒井被告の隠れ家を直撃した様子や、周辺での聞き込みなど、しっかり足を使って取材して得た情報も書き込まれ、さらには、過去の豊富な取材経験をもとに、酒井被告の謝罪会見での涙から、故・勝新太郎さんの大麻コカイン騒動で涙で謝罪した妻で女優の中村玉緒の態度を回顧。〈玉緒はマネージャーに『大丈夫だった?』って聞いているんです。カメラにどう写ったか意識していた〉と女優の本性を暴き出している。
トリでの発売となる「酒井法子 孤独なうさぎ」の著者はデビュー前から酒井被告を追いかけてきた芸能ジャーナリストの渡邉裕二氏。デビュー時からの酒井被告の豊富な写真を使用し、酒井被告をそばで見続けてきた渡邉氏しか知らない裏話が満載。特に、酒井被告とゴールイン寸前と言われながら破局した脚本家の野島伸司氏に関するくだりはかなり生々しく、「野島氏はこの本が出たら、仕事が激減するのでは、と危惧されている」(週刊誌記者)という。
三者三様の“のりピー暴露本”だが、話題性が豊富なだけに、どの本も売れそうだ。