「喜んだのは最初だけ。いまや局幹部やドラマの制作スタッフはお通夜のように落ち込んでいますよ」(ドラマ関係者)
12月初旬、日テレサイドは開局60周年記念事業の第1弾企画として改めて彼女に『家政婦のミタ』の映画化企画を打診したという。
「映画は'12年秋に公開される予定だった。プロデューサーや局幹部など数人が同行し、改めて企画の説明を30分以上もかけて行った。皆、必死ですよ。視聴率が確実に取れるコンテンツです。すると松嶋は一瞬の沈黙の後…伏せていた顔を上げるやいなや、力強い口調で『承知…できません。お断りします』とハッキリ断った。ショックだったのはドラマと同じ三田口調だったことです」(テレビ関係者)
日テレサイドは映画企画がNGなら、せめてスペシャルドラマの提案を投げかけたという。ところが−−。
「全て却下されてしまったんです。『ギャラを上げる』と言ってもダメ。『映画化の時期をずらしてもいい』と譲歩してもダメだった。まさにとりつく島もない感じだった」(日テレ関係者)
松嶋は何故、ここまで頑に『家政婦のミタ』の映画化やスペシャルドラマを断ったのか。
「一番は家政婦で演じた三田灯のキャラクターイメージが定着することを恐れたんです。CMにも影響する。2つ目は私立に通う長女がイジメに遇うことを警戒したそうです。既に小学生の間でも『承知しました』『それは業務命令でしょうか』など、例のセリフが流行語になっている。40%という視聴率は国民の2人に一人が見ている数字。影響力は計り知れない」(関係者)
さらに、松嶋に脱“三田灯”を決心させたのが、フジテレビの横槍。来年1月放映の“月9”ドラマ『ラッキーセブン』のヒロインに抜擢されたのだ。
「フジが松嶋にオファーしたのは11月下旬。三田人気に目を付け、横取りしてしまった。ギャラも一本当たり日テレの2倍の300万円。『家政婦のミタ』映画化や特番化の阻止にも繋がった。フジはホクホクです」(フジテレビ関係者)
変わり身の早さは“アン・ラッキーセブン”!?