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「おぐらが斬る!」猿之助自殺ほう助で再逮捕 もし執行猶予付きなら自殺の危険性は?

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18日。警視庁は父親である市川段四郎さんへの「自殺ほう助」容疑で、市川猿之助容疑者(本名喜熨斗(きのし)孝彦)(47)を再逮捕した。これまでは6月に母親への同容疑で逮捕されていた。

再逮捕容疑は、5月17日~18日に、自宅で睡眠薬を飲ませ、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さん(76)の自殺を手助けし、18日に死亡させた疑いだ。

もし段四郎さんが自分の意思で亡くなったのでなかった場合、殺人の容疑で立件もありえたのだ。おそらくこれまでの捜査や取り調べで、警察は段四郎さんも自殺する意思があったと判断し、自殺ほう助で再逮捕となったのだろう。

警察によると、段四郎さんは認知症を患っており、判断能力が疑われていたが、関係者などの捜査で、日常生活において問題はなかったことがわかったという。

また猿之助容疑者の供述と部屋の様子や、薬の種類など司法解剖やカルテなどの、裏付け捜査をして矛盾がなく、今回の再逮捕となったようだ。今後も警察は裏付け捜査を続けるという。

自殺ほう助罪は「6月以上7年以下の懲役まだは禁錮」に処されることになり、執行猶予が付くことも少なくない。しかし猿之助容疑者の場合、亡くなったのは2人であるので、執行猶予付きになるか、あるいは実刑となるかは、まだわからない。

これはあくまで筆者個人の意見で、歌舞伎ファンや猿之助ファンの方々にお叱りを受けるかもしれないが、執行猶予より実刑の方が、猿之助容疑者にとっていいのではないかと思っている。

その理由は、自殺未遂者に対して5年以上の追跡を行うと、おおよそ10人に1人が自殺で亡くなっていることが分かっているのだ。

その点、刑務所では自殺防止にとても気をつかっている。それでも年間20人ほどが刑務所内で自殺しているのが現実だ。

猿之助容疑者は、親子3人で死のうとして、1人だけ取り残されている。
自殺の大きな原因の一つに、週刊誌のセクハラ・パワハラ報道があり、これらの問題は何も解決していない。
また、強い睡眠導入剤を以前から使っていたというから、不眠症である可能性が高い。不眠症もまた大きな自殺リスクなのだ。

猿之助容疑者はいま、二重三重の自殺リスクに囲まれているのだ。最後に著名人の自殺といった報道が増えると、その影響で自殺を試みる人が増えるという。もし、ふとそんな気分になったら、とにかく誰かに相談をしてほしい。

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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