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中日・与田監督、続投は決定事項ではない?「細かいことは言えない」祖父江起用の裏にある“誤算”とは

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与田剛監督

 この日の与田ドラゴンズは、勝ってもナゾだらけだった。先発・福谷が好投し、福、祖父江の継投策で快勝。6回終了時にリードしていた試合は、これで34連勝となった(10月20日)。

 「6回終了時の連勝は、勝ちパターンの継投策である『福-祖父江-R・マルティネス』が安定しているからです。2位浮上の勝因でもあります」(プロ野球解説者)

 先発・福谷からバトンタッチした福が8回を抑えた。9回表の守備についた時点で、スコアは6対1。与田剛監督は勝利の方程式に従って、いつもの通り、福の次に投げる祖父江をコールした。「若手に投げさせて、祖父江を休ませても良かったのでは?」の声もあった。試合後、与田監督は「戦略はいろいろあるので、細かいことは言えない」(代表取材)とはぐらかしたが、ブルペンでは見過ごすことのできない事態が起きていたのだ。

 >>中日・福谷が好投にも関わらず号泣!降板直後の姿にファン驚愕「意識高すぎる」、与田監督は「よく頑張ってくれた」<<

 ナゴヤドームでは、試合開始前、スターティングメンバーの発表の後に同日の出場登録選手の名前がセンターバックスクリーンに映し出される。

 その登録選手名の中に、R・マルティネスの名前は確かにあったのだが、ブルペンにその姿はなかった。

 「リリーバーの中には試合開始から終了までベンチに座らないで、ブルペンで待機するタイプもいますが。登板がないと分かれば、リリーバーはベンチに帰ります。ベンチにもR・マルティネスの姿は見られませんでした」(スポーツ紙記者)

 試合後の代表質問で与田監督はそのこともぶつけられたが、「特にリリースするほどの話は…」と一蹴しただけ。9回最後のマウンドを担うR・マルティネスに何かあったのなら、勝利の方程式はもちろん、終盤戦に来てもつれてきた2位争いも厳しくなる。

 「2位とは言え、首位巨人とのゲーム差は10ゲーム以上離されています。3位阪神、4位DeNAとは接戦が続いていて、でも、2位浮上が与田監督の続投を確実にしたとも伝えられています」(地元紙記者)

 3年契約の2年目。前日19日、球団首脳陣が「期待している」と一部メディアの前で発言。8年ぶりのAクラス入り、2位浮上が評価され、「来季も続投。安泰」と取材陣は解釈したが、セットアッパー・祖父江で9回を締めた20日の試合前、加藤宏幸球団代表がこう言い直している。

 「考えてはいるが、決定ではない」

 続投宣言からトーンダウンしたようなコメントだ。続投は決定事項ではなかったようだ。プロ野球界の監督任期は「あって、ないようなもの」。今のところ、中日OBたちの間にアヤシイ動きはない。

 「監督の続投を発表した途端、チームが浮足立って連敗するケースもあるので、加藤代表が配慮したのかもしれません」(前出・同)

 前カードの対広島戦(10月16~18日)を見たプロ野球解説者によれば、「(16、17日に登板した時の)R・マルティネスの調子はよくなかった」という。疲労からか、直球にいつものスピードがなかったそうだ。

 R・マルティネスの“欠場”は何だったのか。守護神を欠くようなことになったら、加藤代表の「決定ではない」の言葉が、後にクローズアップされることになるかもしれない。

 今オフ、中日にはエース・大野雄大のFA慰留という重要案件が控えている。根尾、石川のスター候補を育てることも必須事項である。Aクラス入りだけでは安泰とはいかないようだ。(スポーツライター・飯山満)

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