話題となっているのは、ある男性が署名サイト「Change.org」で立ち上げた「ぼくたちは/男子たちは狼なんかじゃない。 少年ジャンプは『エロ』と『性暴力』の違いを区別してください」というキャンペーン。その男性は、幼少期から『ジャンプ』を読み続けていたものの、大学生の時に『ジャンプ』の人気漫画で過激なお色気シーンがある『To LOVEる -とらぶる-』を読んでいないという友人男性にカルチャーショックを受け、「相手の同意を取らずに性的な行為をするのは性暴力で、相手の心を傷つけること」「女性の体を見境なく性的に見ることは当然のことではないこと」という認識を知ったと、キャンペーンの中で明かしている。
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男性は『ジャンプ』で描かれる過激な性暴力シーンについて、「男子はそういうものが好き」と読者に刷り込まれることによって、現実世界へのセクハラにつながることを危惧。「『エロ』と『性暴力』について、編集部サイドはその二つを切り分けて、『性暴力』表現をしているページには性暴力に関する注意書きをコマ毎に注記するようにしてください」と『ジャンプ』側に求めており、「個人的に、女体を切り売りして、それを喜ぶ層に商売をする今のジャンプは見ててつらいものがあります。女女でやれば批判されないと思っているのか、この頃女から女にセクハラするという作品が増えています」と指摘し、解決策として、「作品内、メタ的視点で性暴力があるコマには注意書きをする」ことと、「読者が表現をきちんと読み解けるように、性表現レベルを読者に合わせるための読者の性知識アンケート」を取ることを求めていた。
このアンケートは現在ネット上で広がりを見せており、「ジャンプは好きだけど、確かに性表現がおかしいところはたくさんあると思う」「多くの子どもたちが読む雑誌だからこそ、これをやる意義があると思う」「男性が性を楽しむ場はほかにもあるし、子どもが読むジャンプからは排除されていいと思う」という賛同が集まっている一方、「ファンタジーだからこそできることもあるし、性暴力を助長してるわけでもない。そもそも娯楽は教科書じゃない」「フィクションと現実の区別もつけられないのか…」「注意書きいちいちしてたら暴力や殺人が描かれている漫画は成立しなくなる」という疑問の声も寄せられている。
果たして、『ジャンプ』側はこの署名にどう応えるのだろうか――。
記事内の引用について
Change.orgより https://www.change.org/