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三吉彩花を誹謗中傷した三浦春馬ファンの心理 怒りを他人にぶつけないためには

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三浦春馬さん

 俳優の三浦春馬さんが亡くなってからほどなくして、かつて元カノと噂されていた女優の三吉彩花のSNSに、「お前のせいだ」「春馬くんの死に責任を感じないのか」といった、心ない誹謗中傷コメントがいくつか書き込まれた。現在、問題のコメントは投稿ごと削除されている。

 こうした誹謗中傷コメントに対し、ネットでは「信じられない」「彼女も傷付いてるのになんでそんなことが言えるのか」といった疑問の声が上がっている。また、中には、コロナ禍でたまったうっぷんや日頃のストレスをぶつけているのではないかといった見方もある。
 もしも書き込んだ人物が三浦さんのファンだったとすれば、三浦さんの訃報によるショックは大きかったのだろう。しかし、彼らはなぜ攻撃的な行動に出てしまったのだろうか。

 ​>>悼まれる三浦春馬さんの死…落ち込みを外に出さない人に周りが気付くためにはどうすればいいのか<<​​​

 心理学においては、人が自分にとって大切な人や物を失ってしまうことを「対象喪失」と呼び、その後にショック状態、怒り、絶望、立ち直りといった「喪(悲嘆)の仕事」と呼ばれる、一定の心理プロセスをたどるとする考え方がある。精神医学者のジークムント・フロイトによって提唱されたこの概念は、後に様々な学者によって研究が進められた。そのうちの代表的なものの1つに、精神分析学者ジョン・ボウルビィがまとめた4段階のプロセスがある。

 ボウルビィの説明によると、まず第1段階には、「無感覚・情緒危機の段階」と呼ばれる“ショック状態”がある。この段階では、情緒不安定になったり、呆然とするといった急性のストレス反応が見られる。

 第2段階では、“悲嘆や怒り”を感じる、「思慕と探求・怒りと否認の段階」に移行する。この段階では、対象喪失による深い悲嘆、認めたくない気持ち、失った責任の所在を巡る抗議や怒りなどが見られる。

 第3段階では、“絶望”的な感覚に陥る、「断念・絶望の段階」の段階に入る。この段階では、喪失の事実を受け入れ、失意による抑うつ状態に陥りやすいとされている。

 そして、最後の第4段階で、“立ち直り”の段階である「離脱・再建の段階」に達する。この時は喪失した対象に対して肯定的で穏やかな心理状態になり、新しい愛着対象を見つけたり、自分が新たに置かれた環境や新しい人間関係を構築する意識が強くなるとされている。

 この理論をもとにすると、攻撃的な誹謗中傷コメントをした三浦さんのファンは、第2段階の「思慕と探求・怒りと否認の段階」にいたことは間違いなさそうだ。三浦さんが亡くなったことの責任の所在を三吉に求め、責め立てて傷付けることによって、三浦さんが亡くなってしまったことによるフラストレーションをぶつけたのではないかとも考えられる。

 とはいえ、この理論の説明は、決してその行為を正当化するものではない。この段階において必ずしも全ての人が同じ行動に出るわけではない上に、そもそも個人的な怒りの矛先を思うがまま他人に向けて良いはずがない。

 喪の仕事は、失った悲しみを乗り越えるために必要な心理プロセスであるとも言われている。しかし、その過程で起こる怒りをなりふり構わずぶつけてしまわないようにするためには、自分が今、どのような心境にあるのか、何をしようとしているのかを客観的に見る必要がある。自分を客観的に捉えるためには、こうした心理プロセスがあることを理解して意識することや、話を聞いてくれる人に辛い気持ちを打ち明けるといった行動がヒントになる。
 その後、三吉が更新されたSNSの投稿からは、三浦さんの死に対して大きなショックを受けている様子が分かる。

 これ以上、悲しみの連鎖が広がらないことを祈る。

文:心理カウンセラー  吉田明日香

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