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戦後初の女性死刑囚!「ホテル日本閣殺人事件」とは【背筋も凍る!女の事件簿】

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 日本には「戦後初の女性死刑囚」と呼べる存在が2人いる。1人目は1949年に兵庫県の某村で強盗殺人を行った後、放火した34歳。2人目は今回ご紹介の「ホテル日本閣殺人事件」の実行犯である。
 1960年、栃木県那須塩原でお土産屋や食堂を開いていた、ある女がいた。この女は埼玉県生まれの小林カウという女。数年前に那須塩原へやってきた。
 生まれながらの愛嬌もあったのだろう。この女は商売の才能があり観光地の那須塩原で次々と商売を興し成功させていた。そんな彼女が、お土産屋だけではなく旅館の経営にまで興味を持ち始めるのも時間の問題であったといっていいだろう。

 小林は那須塩原のホテル「日本閣」の経営主と仲良くなり、持ち前の愛嬌を駆使し経営者を手なずけることに成功。「今の妻と別れて日本閣を共同経営したい。ついては今の妻との別れるための手切れ金50万円を払ってほしい」という約束をこぎ着けた。
 しかし1960年代の50万円は今で言う500万円以上の大金で、いくら小林でも簡単に払える額ではない。そこで小林は30万円に値切ろうとしたが失敗。旅館の雑用係の男性と共謀し経営者の妻を殺し遺体を旅館のボイラー室へと埋めた。

 邪魔者はいなくなり、これから旅館経営者の妻として人一倍稼ごうとしたある日、日本閣は近く競売にかけられることが判明。既に日本閣の改善費用をつぎ込み借金のあった小林は激昂。妻と同じく雑用係と共謀して経営者自身も殺してしまった。
 その後、旅館経営者夫婦が行方不明と近所でも話題になり、警察は雑用係を尋問したところ、小林と一緒に殺害したことを自白。さらに取り調べ中、小林は日本閣事件のおよそ10年前に自分の夫を殺害していることが判明した。

 あまりに凶悪な犯行ということから、小林カウは6年後に死刑確定。1970年に死刑が執行された(この際、共犯の雑用係も共に処刑されている)。
 この小林の人生はあまりに劇的だったことからたびたび映画化もされ1984年に『天国の駅 HEAVEN STATION』というタイトルで映画化。主演を吉永小百合が務めるなど話題を集めた。

 死刑判決そのものは1949年の兵庫県の女が早かったものの、心身が崩壊し無期懲役に減刑。後に病死したことから、やはりこの小林が事件背景、残虐性において頭一つ抜けているため、「戦後初の女性死刑囚」は彼女と断言して間違いないだろう。

文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)

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