石原が長崎県の聖火ランナーに選ばれた理由を、『週刊新潮』(2月13日号)にて、県担当者がこう答えている。
《基本条件にある通り、長崎県にゆかりのある方ということが条件になっています。石原さんの場合は10年以上前に仕事で被爆者の方に出会い、感銘を受けてその後、プライベートでも会いに行ったという経緯があった。これも、ゆかりと判断されたのです》
こじつけも甚だしいが、長崎県では予想しなかった誤算が生じた。
「薬物で逮捕された沢尻エリカに代わってNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の織田信長の正室・帰蝶役に抜擢された長崎県五島市出身の川口春奈が、回を追うごとに演技力が評価されて人気が急上昇。しかも、川口は郷土愛が強く、最近始めた自身のユーチューブチャンネルで、故郷の家族を訪ねる動画をアップ。五島市のPRに貢献しているのです。県民だけでなく大河ファンからも、“何で川口を走らせないんだ”という抗議の声が上がっているのです」(ドラマ関係者)
ただ、石原側には聖火ランナーを譲れない裏事情があるようだ。今年4月から石原主演のドラマ『アンサング・シンデレラ』(フジテレビ系)がスタートする。
「2018年の7月期に放送されたドラマ『高嶺の花』(日本テレビ系)の平均視聴率が9.5%、19年7月期に放送されたドラマ『Heaven?〜ご苦楽レストラン〜』(TBS系)の平均視聴率は8.6%と、石原が主演を務めたドラマが立て続けに一桁台を記録しているのです。聖火ランナーとして走ることが4月からのドラマの宣伝につながりますからね。石原はどれだけ批判があっても、汚名返上のために一歩も譲らないでしょうね」(同・関係者)
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で、東京五輪そのものの開催是非が問われ始めた。石原の“もくろみ”が外れなければいいが。